『ヒトラーに屈しなかった国王』あらすじ,ネタバレ,キャスト,解説,感想

ノルウェー国王ホーコン7世はドイツから突きつけられた要求を拒否し民主主義を守る。
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ナチス関連の映画が観たいのですが、おすすめはありますか。

あなたのそんな要望にお答えします。

いくつかありますが、おすすめの1本は『ヒトラーに屈しなかった国王』です。

ナチスヒトラーの脅しに簡単には屈せず立憲君主国ノルウェーの民主主義を守ろうとした国王の話です。

ノルウェーで2016年9月に公開されるや、並み居る人気作品を抑え映画ランキングで3週連続1位を獲得。

ノルウェー国民の実に7人に1人が鑑賞した社会現象とも言える大ヒットを記録した映画です。

第89回米アカデミー賞の外国語映画賞ノルウェー代表作品にもなりました。

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『ヒトラーに屈しなかった国王』あらすじ

ノルウェーの湾内に侵入して領土の1.2キロまで近づいた国籍不明の軍艦、実はドイツのブリュッヒャー重巡洋艦をノルウェー軍が砲撃し撃沈したのは1940年4月9日。

ビルゲル・エリクセン大佐の英断だった。

しかしナチス・ドイツ軍は続いてノルウェーの首都オスロに侵攻。

ドイツ軍の攻撃に応戦抵抗するノルウェー軍だったが、圧倒的な軍事力の差によって、主要な都市は相次いで占領されてゆく。

降伏を求めるドイツ軍に対しノルウェー政府はそれを拒否し、ノルウェー国王ホーコン7世は、政府閣僚とともにオスロを離れ、北方の村に逃げる。

一方、ヒトラーの命を受けたドイツ公使クルト・ブロイアーは、ノルウェー政府に国王との謁見の場を設けるように、最後通告をつきつける。

翌日、ドイツ公使と対峙した国王は、ナチス・ドイツの要求に従うか、抵抗を続けるか、国の運命を左右する究極の選択を迫られるー。

が、国王の頭にいつもあるのは「すべては祖国のために」だった。

北欧の小国ながらナチス・ドイツに最も抵抗し続けたノルウェーにとって、歴史に残る重大な決断を下した国王ホーコン7世の運命の3日間ー。

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ノルウェー王国とは

ノルウェー王国(ノルウェーおうこく、ノルウェー語: Kongeriket Norge/Noreg)、通称ノルウェーは、北ヨーロッパのスカンディナビア半島西岸に位置する立憲君主制国家。首都は半島南端部に存在するオスロ・フィヨルドの奥に形成された港湾都市のオスロ。東にスウェーデン、ロシア、フィンランドと国境を接している。

国土は南北に細長く、海岸線は北大西洋の複数の海域、すなわちスカゲラック海峡、北海、ノルウェー海およびバレンツ海に面している。海岸線には、多くのフィヨルドが発達する。このほか、ノルウェー本土から約1,000キロ離れた北大西洋上のヤンマイエン島は固有の領土の一部として領有され、スヴァールバル条約によりバレンツ海のスヴァールバル諸島を領有している。南大西洋にブーベ島を属領として持つ。

ノルディックモデル(英語版)による高負担高福祉の福祉国家として知られ[5]、OECDの人生満足度(Life Satisfaction)ではスイスに次いで第2位となった(2014年)。

引用元 Wikipedia

ノルウェー国王ホーコン7世とは?

ホーコンⅦ世

1905年6月、ノルウェーはスェーデンから独立し、国民投票により立憲君主制に移行。デンマークのカール王子が国王に迎えられた。

1905年11月、カールと妻マウド(王妃)は、幼いオラフ(皇太子)とともにノルウェーに移り、カールはホーコン7世として戴冠した。

『ヒトラーに屈しなかった国王』の詳細ストーリー

『ヒトラーに屈しなかった国王』解説と感想

北欧の小国ノルウェーは、立憲君主制と民主主義に拠(よ)って立ち、中立国を宣言することで平和が保たれるはずだった。

ところがナチスドイツにとっては中立国など何の意味もなさなかった。

沿岸に基地を設置でき、鉄鉱石も確保できるノルウェーはナチスにとって是が非でも手に入れたい国だったのだ。

ルールを無視するナチスドイツの軍隊が突然ノルウェーを侵攻したことで、民主主義のノルウェー政府は、対策が常に後手に回ってしまう。

国王は立憲君主制と民主主義に則って行動するので、政治に口を挟むことはできない。

若い皇太子は、そんな国王の態度に苛立(いらだ)ちを見せる。

皇太子は、ドイツの動きは以前からあったのになぜ早くに軍を動かさなかったのかと政府、特に首相に不満だ。

中立国だから攻めて来ないという油断もあったのだろうが、確かに内閣は不甲斐ない。

特に首相などは、王一家と閣僚らが北方に避難した時、臨時の国会で辞意と内閣総辞職を申し出る。

国家の危機に際し、政権を投げ出すとは何とも空いた口が塞がらない。

と思ったら、さすがに国王も我慢できず異例の発言を行う。

「ノルウェーの国王として内閣総辞職の申し出は認めるのが常である。しかし今回は例外だ。ハンブロ議長は内閣総辞職を認めないと決断し、私もそれを支持した。党派も派閥も今は関係ない。率直に話し合おう。君たちは国民に選ばれた。どんな状況下でも国を率いる責務がある。今こそ国民は政府を必要としているのだ」

皇太子は、首相の辞任を認め、議長に政権を任せれば良かったのにと父である国王に言うが、父王はそれは民主主義ではないと考える。

国王はいかなる時も、常に「すべては祖国のために」立憲君主制と民主主義を念頭に置いているのだ。

ノルウェー政府はナチスドイツの要求(降伏)を呑まず、戦争に突入する。

国王と皇太子はイギリスに亡命し、支援を続けるが、ノルウェーは結局ドイツに降伏する。

王の兄が王位に就いていたデンマークは早くにドイツの要求を呑んだ。

ノルウェーもそうすべきだったという考えもある。

ノルウェー国王もそれを否定してはいない。

ドイツはたびたび「我々の要求を受け入れれば多くの命が救われる」と脅して来る。

多くの国民の命が失われるかと思うと耐えられない。

しかし、ナチスの要求を受け入れるか、拒絶して戦争に突入するかの選択は、国民が選んだ政府によってなされなくてはならない。

それが民主主義なのだ。

ナチスが擁立したクヴィスリング新政権を国王が嫌ったのも、それが国民の信任を得てないからだった。

現在のノルウェーで当時の国王ホーコン7世が、民主主義の象徴になっているのはこうした理由からだ。

同じく立憲君主制で民主主義の主権国家である日本に暮らす国民も、この映画で考えさせられることは多いと思う。

民主主義国家は、ナチスのような独裁国家の侵略に対し、非常に脆(もろ)い。

それでも民主主義を貫く覚悟が我々日本人にはあるだろうか。

『ヒトラーに屈しなかった国王』登場人物のその後

ドイツ公使 東部戦線に送られソ連の8年間捕虜に。1969年死去。

ビルゲル・エリクセン(ノルウェー軍大佐) ノルウェー最高位軍事勲章が授与された。1958年死去。

ノルウェー軍セーベル二等兵 フィンランドでの継続戦争に参加。現在はドラメンで暮らす。

皇太子妃と王子たち 終戦までアメリカに。

王と皇太子 1940年6月7日英国に亡命。3日後ノルウェーはドイツに降伏。王はドイツへの抵抗をロンドンから支援した。国王の決断は主権国家ノルウェーの民主主義の象徴となっている。

1945年5月8日ドイツ降伏。国王と帰国するためハーラル王子ら王室一家がロンドンに。

1957年ホーコン7世は、85歳で逝去。息子のオラフ5世が王位に就き、1991年まで在位。

オラフⅤ世(ホーコンⅦ世の息子)

孫のハーラル5世は、父と祖父の信念「すべては祖国のために」を継いでいるという。

ハーラルⅤ世(ホーコンⅦ世の孫)

『ヒトラーに屈しなかった国王』映画データ

題名 『ヒトラーに屈しなかった国王』(原題:Kongens nei 英題  The King’s Choice)
公開 2016年9月23日
上映時間 133分
 ノルウェー、スウェーデン、デンマーク、アイルランド合作
配給:アットエンタテインメント

 ノルウェーで2016年9月に公開されるや、並み居る人気作品を抑え映画ランキングで3週連続1位を獲得。国民の7人に1人が鑑賞したという、社会現象とも言える大ヒットを記録。第89回米アカデミー賞の外国語映画賞ノルウェー代表作品になった。

『ヒトラーに屈しなかった国王』予告編(YouTube)

『ヒトラーに屈しなかった国王』キャスト

ノルウェー国王(ホーコン7世、H.M. Kong Haakon VII): イェスパー・クリステンセン(Jesper Christensen) 「007 カジノ・ロワイヤル」「007 慰めの報酬」「007 スペクター」で悪役ミスター・ホワイト役で知られる俳優。

皇太子オラフ(国王の息子。王太子、H.K.H. Kronprins Olav): アンドレス・バースモ・クリスティアンセン(Anders Baasmo Christiansen)「コン・ティキ」。プロヂューサーとしても参加

駐ノルウェー・ドイツ公使(クルト・ブロイアー、Curt Bräuer): カール・マルコヴィックス(Karl Markovics) 「ヒトラーの贋札」

ドイツ公使夫人(アンネリーゼ・ブロイアー、Anna Elisabeth (‘Anneliese’) Bräuer): カタリーナ・シュットラー(Katharina Schüttler)

皇太子妃(マッタ、スウェーデンの王族出身、H.K.H. Kronprinsesse Märtha): トゥヴァ・ノヴォトニー(Tuva Novotny)

ドイツ公使館秘書(ダイアナ・ミュラー、Frl. Diana Müller): ユリアーネ・ケーラー(Juliane Köhler)

セーベル二等兵(ドイツ語が話せる、Menig Fredrik Seeberg): アルトゥル・ハカラフティ(Arthur Hakalahti)

ノルウェー宮内長官(ペーデル・ヴェーデル・ヤールスバーグ、Peder Anker Wedel Jarlsberg): スヴェイン・ティンドベルグ(Svein Tindberg)

ノルウェー外務大臣(ハルヴダン・コート、Utenriksminister Halvdan Koht): ケティル・ホーグ(Ketil Høegh)

ノルウェー首相(ヨハン・ニュゴールスボル、Statsminister Johan Nygaardsvold): ゲラルド・ペッテルセン(Gerald Pettersen)

ノルウェー国会議長(C・J・ハンブロ、Stortingspresident Carl Joachim Hambro): ヤン・フロスタッド(Jan Frostad)

ノルウェー軍大佐(ビルゲル・エリクセン、Oberst Birger Eriksen): エリック・ヒヴュ(Erik Hivju)

セーベル二等兵の上官(ブリニャル・ハンメル、Sersjant Brynjar Hammer): ロルフ・クリスチャン・ラーセン(Rolf Kristian Larsen)

ドイツ軍中佐(ハートヴィッヒ・ポールマン、Oberstleutnant Hartwig Pohlman): アンドレアス・ルスト(Andreas Lust)

『ヒトラーに屈しなかった国王』クリエイター

監督 エリック・ポッペ(Erik Poppe) 他の作品『おやすみなさいを言いたくて』

エリック・ポッペ監督


エグゼクティブ・プロデューサー ヘンリク・ツェイン(Henrik Zein)、ペーター・ガルデ (Peter Garde)、イェスパー・クリステンセン(Jesper Christensen)
プロデューサー スタイン・B・クワエ(Stein B. Kvae)、フィン・イェンドルム(Finn Gjerdrum)、スタイン・B・クワエ(Stein B. Kvae)
原案 アルフ・R・ヤコブセン(Alf R. Jacobsen)
脚本  ハーラル・ローセンローブ=エーグ (Harald Rosenløw-Eeg)、ヤン・トリグベ・レイネランド(Jan Trygve Røyneland)、エリック・ポッペ (Erik Poppe)
撮影 ジョン・クリスティアン・ローゼンルンド(John Christian Rosenlund)
美術 ピーター・バウマン(Peter Bävman)
衣装 カレン・ファブリティウス・グラム(Karen Fabritius Gram)
編集 アイナル・エゲランド(Einar Egeland)
音楽 ヨハン・セーデルクビスト(Johan Söderqvist)

写真©2016 Paradox/Nordisk Film Production/Film Väst/Zentropa Sweden/Copenhagen Film Fund/Newgrange Pictures

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