『ヴァージンリバー』あらすじ,ネタバレ,解説,感想,シーズン2

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殺人やアクションなどなく穏やかな展開だけど大人が楽しめる海外ドラマが観たいのですが。

そんなあなたのご要望にお応えします。

大都会ロサンゼルスのER(緊急医療)で働いていた看護師だったが、あることをきっかけに心に傷を負ったメル。

彼女が癒しと社会復帰を求めて町の求人に応じてやって来たのはカリフォルニアの田舎町ヴァージンリバーだった。

ところが…。

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タップで飛ぶ目次

『ヴァージンリバー』あらすじ

カリフォルニアの人里離れたヴァージンリバーに越してきた看護師のメル。

ロサンゼルスの看護師、助産師だったメルは、死産を経験し、産後うつに。

田舎町で人生をやり直そうと考えてヴァージンリバーという田舎の医院に勤めることに。

だが、そこには数々の思いがけない出会いが待っていた。

『ヴァージンリバー』解説

『ヴァージンリバー』は、ロビン・カーの同名の小説に基づいて、リールワールド・マネジメント社が制作したアメリカのストリーミング・テレビシリーズ。

2019年12月6日にNetflixで公開された。

2018年9月27日、Netflixが10話からなる第1シーズンのシリーズ注文を制作に与えたことが発表された。

このシリーズは、ロビン・カーによる『ヴァージンリバー』の本のシリーズに基づいている。

シリーズの最初のシーズンの主要撮影は、2018年12月3日にカナダのブリティッシュコロンビア州バンクーバーで始まり、スナグコーブ、ニューウェストミンスター、スカーミッシュ、アガシズ、ポートコクイトラムのロケ地でも撮影され、2019年3月26日に終了した。

『ヴァージンリバー』主な登場人物

メル 主人公。看護師、助産師。ロサンゼルスの病院で活躍していたが、あることをきっかけに「うつ」になり、癒しと復帰を求めて田舎町ヴァージンリバーに。

ジャック 田舎のレストランバーの経営者。元海兵隊員。戦争時の経験が心の傷(PTSD)に。姓はシェリダン。

プリーチャー 本当の名はジョン・ミドルトン。ジャックの海兵隊時代の戦友で、今はジャックの店のシェフ。ペイジに好意を寄せる。

ジョーイ メルの歳の離れた姉。両親を早く亡くしたメルにとって親代わりだが、メルを子供扱いするため、メルは「姉離れ」しようとする。姓はバーンズ。

シャーメイン 2年前からジャックとは大人の関係のはずだったが、ジャックに真剣に惚れてしまい、妊娠も。ジャックのメルへの好意に気づいている。美容師。姓はロバーツ。

ホープ マリンズ医師と婚姻関係にあるが、20年前の彼の不貞で別居し、今に。町長として看護師のメルを町に招く。姓はマックレア。

ドク ヴァーノン・マリンズ。町で唯一の医師で通称ドク。シカゴでは大病院のお偉いさんだったが、辞職し、ヴァージンリバーに。文学を専攻していたが、田舎の開業医だった父親の影響で医師の道へ。

リッキー ジャックのバーで働き、高校を卒業したらすぐに海兵隊に参加したいと考えている。 

ブレイディ ジャックと一緒にかつて海兵隊員で、民間人の生活に再適応するのに苦労している。プリーチャーはブレイディに、「お前のせいで腎臓を失った。ロナガンは死に、ジャックは…」と言う。

マーク メルの亡き夫

カルビン 違法大麻栽培場のボス

ペイジ 「ペイジズ・ベイクアウェイ」という名前のベーカリー・トラックのオーナー。男の子がいる。本当の名は、ミッシェル・ローガン。

ジミー カルビンの右腕

バート・ゴードン 地元のレッカー車の運転手

『ヴァージンリバー』エピソードごとのあらすじ

素敵な山荘が住まいのはずが荒屋で…。

シーズン1 あらすじ 

※ネタバレ含む箇所あり

1-1 「人生は続く」

ナースで助産師のメルは、新しい人生を歩み始めるためにカリフォルニアの小さな町ヴァージンリバーに移る。

彼女の指には結婚指輪がはめられている。

彼女は、彼女を雇い、ロッジを提供してくれた市長のホープ・マックレアに会う。

メルは地元のレストランバーで、バーテンダーかつ経営者のジャックと出会う。

メルはドクター・マリンズ(ドク)のマリンズ医院に到着したが、彼は彼の承認なしに彼女が雇われたことに不満だ。

ジャックの仲間のマリーン、ブレイディが町に戻ってきて、ジャックは彼にバーの仕事を与える。

ホープはメルについてドクと話し、彼がそれを認めるかどうかにかかわらず、彼には助けが必要であると言う。

ドクターはメルに30日間の試用期間を与えることに同意する。ジャックは医院の玄関で赤ちゃんを見つけ、メルを呼ぶ。

1-2「失くしもの」

ドクの医院前で捨て子を見つけたメルは、行政に連絡すべきだと考えるが、ドクや周囲からは反対される。

雑貨店のオーナーのコニーなど地元の人々は何とか親を探し出すべきだという考えで、メルとは意見が異なる。

ドクはメルを雇うことに熱心ではなく、メルは不満をホープに伝える。ジャックはロッジの改修を手伝うことを申し出る。

1-3 「見つけた」

メルは一時的に捨て子のクロエの里親になることを決意する一方、消すことのできない悲しい記憶をフラッシュバックさせる。

リリーは彼女が母親であることを認める。彼女の夫は6か月前に亡くなり、メルは彼女が産後うつ病に苦しんでいると考える。

メルは自分の赤ちゃんを失い、リリーに自殺を考えたと打ち明ける。それは死別による悲しみだけでなく、産後うつ病だった。

女性がバーにやって来て、ジャックのガールフレンドのシャーメインだとメルに自己紹介する。ジャックはメルに残ってもらおうと汗を流す。ドクはホープを家に降ろすが、彼女は階段を上りながら倒れる。

1-4 「傷だらけの心」

ジャックはホープのキッシュを持って来るが、メルは冷たく彼に接する。ペイジは道を聞きに店に入って来た女性に、ミシェルという名前の誰かと間違えられる。

ミシェルが銀行口座を持っていないこともわかり、彼女が秘密を持っていることを匂わせる。

メルはシャーメインから痛い質問を投げかけられる。健康に問題を抱えたホープはドクターに真剣な話を切り出す。

1-5 「戦場」

ジャックとメルは、ポット・キャンプ(大麻の違法栽培場)に連れて行かれ、メルがそこのボスであるカルビンの銃創を治療させられる。

住人の1人である若い女性が出産するのを手伝うことにも。メルの姉からの電話でホープが2人の失踪を知り、ドクが2人を探し出し、連れ戻す。

ホープがシャーメインを嫌悪する理由も判明する。メルは、ジャックが海兵隊の時の夢を見てうなされる夜驚症であることに気づく。

1-6 「スイッチパーティ」

メルの姉のジョーイは、ヴァージンリバーにやって来て、夜のスイッチ・パーティに参加する。毎年恒例の、曲の間でパートナーを切り替えるダンス・パーティだ。

ドクは、ホープの望み通り彼と離婚できるよう弁護士のアポを取ったが、彼女がその席に来なかったことの不満をホープにぶつける。

ペイジはダンスの合間に息子のクリストファーを一時的に見失い不安に襲われる。

ジャックは、カルマインから愛を告げられるが、ジャックは渋い表情だ。2人は2年前から大人の関係を合意のうえ付き合い始めたが、カルマインは彼を愛するようになってしまったのだ。

ジャックの店の従業員のブレイディから口説かれるジョーイを宿に帰そうとするメルだが、納得しないブレイディ。彼女は既婚者だと注意するジャックに、メルもそうだと言われたジャックは思わずブレイディを殴ってしまう。

1-7 「真実を知る時」

ペイジの車の中に落ちていた彼女の免許証を見て彼女の本名を知ってしまうプリーチャー。

車の後部座席に荷物が積んだままなのもおかしい。

夫を失った悲しみの記憶が蘇り感情を抑えられなくなるメルをジャックは心配する。

ジャックはシャーメインに「君のことは大切に思っている。でも無理だ」と、自分の正直な気持ちを伝える。

「メルは関係ない?」と問われたジャックは、「君と僕の問題だ」と答えるが、シャーメインは鼻で笑い、

「そんなの信じられない」。

「本当だ」

「自分にウソをついてるんじゃない?あなたが私を好きになるまで待つつもりはない」

「君を傷つけた」

「時間をムダにしただけ」

「すまない。夢を叶えてくれ」

こうして2人は別れるが、ジャックが去った後、涙を堪えきれないシャーメインだった。

夫が自分のせいで死んだことをメルはジャックに打ち明ける。

1-8 「闇に見た光」

嵐が来て町は停電になる。

町の人は慣れっこだが、メルは心細い。

停電の時はジャックの店に集まるのが町の人々の慣わしで、メルも大家から誘われるが断る。

ジャックのバーは町の人々で賑わっている。

一方、メルはベッドの中。

メルはジャックに真実を明かしたことを後悔し始める。

姉からの電話で、「あなたもバー行けば」と言われたメルは、びしょ濡れになりながらも歩いてバーに向かう。

プリーチャーはペイジのことをインターネットで調べ始め、彼女が誘拐で手配されていることを知る。

1-9 「誰しも秘密が」

プリーチャーは、ペイジの秘密をジャックに伝える。

シャーメインからの手紙を読むようジャックに迫るホープ。

ペイジの秘密を知り、彼女に会いに行くプリーチャー。

ホープはシャーメインから預かったジャックへの手紙を読んでしまい、シャーメインに会いに行く。

手紙をジャックが読めば彼が傷つくとホープは手紙を返そうとするが、シャーメインはジャックに渡すように言う。

ホープはジャックに手紙を渡すが、ジャックは手紙を机の引き出しにしまう。

12歳の娘を連れて両親が診察を受けにやって来るが、当初は喘息と思われた症状が、息苦しさ、頭痛、吐き気、発汗、徐脈と中毒症状だとドクとメルは気づく。

救急隊を呼びたいが、到着まで数時間かかるので、患者の車をドクが運転して大きな救急病院へ運ぶことに。

ドクは車中、彼らの飲料用の井戸水にカルヴィンの栽培場で使っている農薬が汚染していることによる有機リン中毒だと気づく。

ドクはメルの働きを褒め、試用期間を延ばしてもいいと言う。

ジャックはメルを港の高級レストラン「アーサーズ」のディナーに誘う。

夫とのデート以来、6年ぶりのデートだった。

夜、プリーチャーはペイジの家を訪ね、「力になる。俺を信じてほしい」と気持ちを伝える。

ジャックはメルを家まで送り、2人はキスをする。

メルは「ゆっくり進めたい」と言い、ジャックは「君にまいりそうだ」と言う。

帰宅したメルは袋から2個の指輪を取り出し、夫に「代理母を探す」と言った時の光景を思い起こす。

ジャックは机の引き出しに入れた手紙を思い出し、読む。

そこには衝撃的な内容が記されていた。

1-10 「予期せぬ終わり」

ジャックはシャーメインに会い、いつ妊娠を知ったかを聞き、彼女は数週間前から兆候があったと答える。

そして自分にとって母親になる最後のチャンスだと思うが、状況は変わる可能性はあるかと聞く。

ジャックは「君と子どもはサポートする」と言うが、シャーメインと結婚する気持ちはない。

シャーメインは、ジャックに「今も愛している」という言葉を残して、美容院に行く。

ドクはホープを「アーサーズ」に誘う。

メルが出勤するとホープがいて、メルをハグし「2人なら平気。子どもなんて関係ない」と言ってしまい、「シャーメインが妊娠した」ことを言わざるを得なくなってしまう。

メルはジャックに、シャーメインの妊娠に対処できないと言い、ジャックはメルに恋をしていると告げる。

また、メルは、夫が死亡した自動車事故がフラッシュバックし、激しく動揺する。

メルは荷物をまとめて姉の家に帰ると言う。

ホープは後悔と罪悪感でいっぱいだ。

ペイジはプリーチャーに、彼女が夫と離婚し、その後、親権を持たないにもかかわらず、息子と一緒に逃げたと明かす。

ジャックがシャーメインの妊娠をメルにどう伝えるか悩んでいる時に、ホープがやって来て、メルに言ってしまったことを告げて詫びる。

「関わるなって言ったよな」

「助けたくて」

「助けになっていない」

「君には俺の人生に関わってほしくない。ほっといてくれ」

メルがジャックを訪ねて来る。

「間違いだった、あなたも田舎町に来たのも幸せになれると思ったのも」

何とかすると言うジャックだったがメルは店を出て行く。

ドクがホープを迎えに行くと、ホープは20年間ドクの謝罪を受け入れなかったことを詫びる。

メルは隣町に用があって立ち寄った喫茶店で偶然シャーメインと顔を合わせる。

「あなたを見つめるジャックを見て気づいたの。私はあんなふうに見つめられたことないって」

ジャックが選択することで、彼に気持ちがないのに戻ってほしくない、メルがいるいる限り彼が戻ることはないと言ってシャーメインは店を出て行く。

ブレイディはジャックの店を辞め、以前声を掛けて来た大麻違法栽培のカルヴィンに会う。

車を運転しながらメルは夫と車の中で交わした会話を回想する。

人工授精してでも子どもがほしいメルと、子どもより2人の関係が大切と考える夫。

メルはそれなら別れるとまで言いうメルを夫は宥(なだ)めようとし、その時…。

ホープはドクの謝罪を受け入れ、2人はキスをする。

プリーチャーはペイジの家を訪れ、テーブルの上にスマホが残され、床に点々と血があるのを見つける。

メルが帰宅するとジャックが待っていた。

ジャックはシャーメインの妊娠を言わなかったことを詫びるが、メルはそれだけが問題ではないと語り始める。

「数年前、死産を経験した。私は子どもを産めない」

「それは…」

「私はできないけど、彼女は妊娠した。私には手に負えない問題よ。ムリなの」

ジャックはメルに自分の気持ちを伝える。

「過去は変えられないが、君の未来にいたい」

だが、メルは荷造りをし、姉に電話して涙ながらに留守電に吹き込む。

「ジョーイ、私。そっちに戻る」

『ヴァージンリバー』シーズン1 予告編 英語版

\『ヴァージンリバー』本篇を観るなら/

シーズン2は?

2019年12月20日、10エピソードのシーズン2の制作が更新された。

2020年5月29日、サラ・ダグデールはシリーズレギュラーとしてセカンドシーズンに参加し、グレイソン・ガーンジーはセカンドシーズンのレギュラーに。

2020年6月11日、ベンジャミン・ホリングスワースは第2シーズンのレギュラーになった。

シーズン2の撮影は、2019年9月9日に始まり、2019年12月17日に終了した。

シーズン2の配信開始は、2020年11月27日だ。

シーズン2 あらすじ 2020年11月27日配信スタート

※ネタバレ含む箇所あり

2-1 “New Beginnings”新たな始まり

メルは、夫のマーク・モンローの墓参りをする。

メルとジャックが惹かれあっていることに変わりはない。

シャーメインはドクの医院に転院して来る。

シャーメインには、食欲不振、極度の疲労感、脱水、低血圧、体重減少などの症状が現れ、ドクとメルは「妊娠悪阻(おそ)」(重症化したつわり)と診断する。

体重減少と脱水が続けば、母子ともに重い合併症を発症するかもしれないハイリスク妊娠だとメルはシャーメインとジャックに伝える。

ドクはシャーメインに、この町に滞在するように言う。

メルから治療を受けたくないシャーメインに、ジャックは「治療を受けろ。メルは優秀だ。先生が信頼するメルを君も信じろ」と言う。

ジャックはメルに、シャーメインの無礼を詫び、治療を依頼する。

ドクと復縁したホープは、2人の関係を秘密にすると言い張る。

皆の気を逸らすため、女優のミュリエルとデートしろとホープはドクに言う。

ホープは、昼間カフェで会ったミュリエルから、あなたは離婚したんだからドクをデートに誘っても良いわよねと言われたからだ。

メルはジャックとの関係からシャーメインの治療に躊躇(ためら)いがあり、なかなか寝付けない。

夫なら自分の感情より患者を優先すべきだと言うに違いない、だからあなたは名医だったとメルは思う。

翌日、メルはシャーメインのために部屋を探すがなかなか見つからず、ホープに頼む。

ホープは断るが、食い下がるメルに、あなたがジャックを説得できたら受けると条件付きで了承する。

プリーチャーはペイジに会い、「なぜウェスみたいな男と?」と聞く。

最初は紳士で手も握らなかったが、結婚して短気になったこと、ウェスの暴力を知った周囲は離婚を勧めたが、ウェスが周囲を遠ざけたこと、ペイジを殴った後ウェスは泣き、ペイジが慰めていた、当時はそれが異常だとは思わなかったことなどをページはプリーチャーに打ち明ける。

プリーチャーは自分の家の部屋を提供することを申し出る。

ブレイディはジャックに会いに来て「仲直りをしたい。店を任せてほしい」と言う。

だが自分は優秀だから、掃除や皿洗いはしないというブレイディ。

ジャックは「お前にはムリだ。イラク時代からお前をかばって来たが、お前のためにならない。いいかげん自立しろ。」と断る。

「“兄弟”だろ?」

「そうとも。お前のために周囲を見張り、自立へ導くのが役目だ」

「間違ってる」

「やっと正しいことができた」

メルはドクをカフェに誘い、相談する。

ジャックとシャーメインが破局した原因がメルにあるとシャーメインは思っていると、メルはドクに言い、自分がこも町に来なければ2人は続いていたと思うかと訊(たず)ねる。

ドクは、「ジャックは真剣ではなかった。ジャックは君と出会い、可能性を感じたんだ」。君が町を去っても、彼女と復縁するかは分からない。愛はないんだから」

「でも、彼が家族を持つのを邪魔している気がします」

「それはジャックの問題だ。彼が決断することだ。君は邪魔してない。君が現れジャックは希望を持った。君は悪くない。君を嫌っているシャーメインを助けるのは立派な行いだ」

ペイジはプリーチャーの申し出を受けるが、家に帰ると元夫のウェスが息子と遊んでいた。

プリーチャーはジャックに友人としてメルを諦めるように忠告する。

だがジャックは「よせ、惚れているんだ。何も言うな」

夜、メルは医院に残っていてタブレットで記事を読んでいる。

タイトルは、「排卵誘発薬か乳がん治療薬か」。

そのあとメルがコーヒーを淹れようとサーバーを洗っていると突然、男が侵入して来る。

2-2 “Taken by Surprise”不足の事態

たまたま医院の前まで来て立ち去ろうとするが、不審な物音に気付き引き返す。

メルの首を羽交い締めにしてナイフを突きつける男に、ジャックは立ち向かう。

裏口を施錠してなかったと反省するメルにジャックは、この町では皆、裏口は施錠しないと答える。

暴漢の目当ては、オキシコンチンという薬物だった(米国ドラマには本当に多く出てくる薬物だ)。

オキシコンチン(オキシコドン)

本来、がんによる疼痛の鎮痛剤だが、アメリカでは、ケガや歯痛にも用いられ、処方箋を出せば街の薬局で入手できるため、乱用や中毒が問題化している。

足首を痛めたメルをジャックは家まで送り、良い雰囲気になりかけるが…。

ペイジは、元夫のウェスから暴力を受け、顔にアザをつくっている。

「また逃げたら手加減しない」と夫のウェスはペイジを脅す。

シャーメインとジャックが来院し、ジャックは防犯強化を言い、シャーメインはメルに詫びる。

メルがシャーメインの滞在先を見つけ、それがホープの家だと告げるとシャーメインとジャックは即座に「ノー」。

ドクとメルから、ホープの家に同居するのが最善だと言い、シャーメインとジャックは渋々納得する。

ジャックとシャーメインがホープの家にやって来る。

玄関に迎えに出たホープは開口一番、「ベンジャミン・フランクリンは言った。”客も魚も3日で臭い出す“」

シャーメインは、あれが歓迎する態度かと憤慨する。

メルは、ホープが感情を素直に表現できないだけで、フランクリンの格言もただの冗談だと言う。

ホープはジャックと和解しようとするが、ジャックは許したがもう関わらないでほしいと言うと、ホープはもう干渉しないと言う。

だが、ジャックは、「わかってないな。“干渉”は邪魔することだが、“関わる”は何かの一部になることだ」

「あなたの人生から消えろと? 家族だと思っていた。家族は関わり合う。愛があるから」

「君は家族だ。ありがたいよ。でも家族に必要なのは、信頼だ。今は君を信じられない」

荷物を車から下ろすジャックのところにメルは行き、話しかけるとジャックが言う。

「ホープは親切だが、常に我を通そうとする。遠ざけるのは至難の業だ」

「そうね、ホープの本質を言い当ててる」とメルが笑うと、「おかしくない」とジャックは言う。

「ごめん。彼女は埋め合わせをしたいのよ。やさしくして」

「してるよ。俺は常識人だ」

「彼女は努力してる」

「努力がたりない」

「冷たいのね」

「俺が冷たいって? 冷たいってのは、理由も言わずに立ち去るってことだ」とメルを批判する。

ウェスはペイジをを連れて行こうとするが、ペイジは行かないとはっきり言うが、ウェスは俺は警官でお前は容疑者だとペイジを脅す。

ウェスが家庭内暴力を裁判所に訴え、ペイジを誘拐犯に仕立て上げたのだ。

言い合っている最中、首を絞められたペイジは、ウェスの体を押し、ウェスは家の階段を落ちてしまう。

ジャックの店は繁盛しているが、それだけに人手が足りずプリーチャーとリッキーは忙しい。

ミュリエルがホープへの予告どおり、ドクをデートに誘う。

自宅でローストポークを焼いているから、夕食を食べに来ないかというのだ。

ペイジはプリーチャーに助けを求める。

ジャックはマイクに電話して、メルを襲ったジャンキーを探るよう依頼し、カルヴィンが黒幕かもしれないと伝える。

保安官が言っていたという突発的な事件ではない怖れをジャックは感じたからだ。

メルがホープの家にシャーメインを訪ねると、ホープは大きな音の掃除機やテレビでシャーメインに嫌がらせをしていた。

メルがシャーメインの部屋から出て行く時、ちょうどジャックが入って来た。

お互い目を合わせようとしない2人に気づいたシャーメインがそれを指摘するが、ジャックは「何でもない」と否定する。

プリーチャーがペイジの家に行くと、ウェスが倒れていた。

「事故なの。息子の部屋に入るのを止めようとしただけ」

「もちろん信じるよ」

「保安官に電話して自首するわ」

「大丈夫だ、事故だと分かってくれる」

「ムリよ。彼は警官で、検察には友人がいる。私は逮捕される。いつも夫のウソが通るの。それで私に接近禁止命令が出たの。だから息子と逃げたの」

ホープが医院を訪ねると、ドクはおしゃれをしていた。

ミュリエルの招きに応じたからで、「もう誘われたの?厚かましい。すぐ同居したがるわ」

「君の要望だろ?嫌なら行かない」

「行って。これが最善の方法よ。私たちから目を逸らすにはね」

一方、ペイジは逮捕に備える。

保安官に自分が説明するとプリーチャーは言うが、ペイジはムダだと返す。

「夫は私を加害者に仕立て上げた。夫は警官。逮捕状が出され、逃げてる私を誰が信じる?」

ペイジは息子の面倒をみてくれるようプリーチャーに頼む。

が、「州が後見人になる。俺は何もできない」とプリーチャーは言う。

「なぜこんなことに…」と嘆くペイジ。

「君は息子を守った」とプリーチャーは慰め、言う。

「俺には信念がある。正義とは弱者を守ることだ。だから入隊したし、今もその信念を貫いている」

と語り、ペイジに息子を迎えに行き、ここを離れろとペイジに言う。

ドクはミュリエルの家を訪ねる。

メルはジャックの店に彼を訪ね、「誤解を解いて前に進むために来た」と言う。

「どうやって?」

「ちゃんと話せば友だちに戻れる」

「それはムリだな」

「黙って町を去ったことは謝る」

「黙って戻ったことは?」

「ごめんなさい。許してくれる?」

「イエス」

「友だちに戻れる?」

「ノー」

「どうしろと?」

「正直になれ」

「正直よ」

「君自身にだ。前に進むだって?心を開いてないのに。理解不能だ」

「私や恋愛について理解してるつもり? あなたは独身で伴侶と死別してない。このつらさは分からない」

「仲間の死を経験した。今も思い出す。そのつらさは分かる。過去があっても幸せになれる。チャンスはある。俺と前へ進めるはずだ」

「夫に2度と会えない。娘も抱けない。あなたを愛したらまた失うかもしれない。そんなの耐えらない」

「俺は消えたりしない」

「保証はないわ」

「いつかは信じて踏み出さないと」

「夫と出会った時は信じてた。2人で幸せな家庭を築いて一生添い遂げると思ってた。傷つくのはイヤ。私は強くないの」

「踏み出すのが怖い?」

「ええ。…あなたには彼女がいる」

「よせ。俺は君といたい」

「私にはムリ」とメルは店を出て車に乗り込むが、エンジンがかからず、ヒステリックに叫ぶ。

ジャックも出てきて、車のドアを開け、手を差し出し、「おいで」とメルに言う。

メルをそっと抱き寄せ、「分かるよ。いいんだ」

メルを家まで車で送り、帰ろうとするジャックをメルは引き留め、2人は家の中に入り、求め合う。

2-3 “The Morning After”後味

一夜を共にしたメルとジャック。

メルは、脱水状態のシャーメインに水分を摂らせようと苦労する。

ドクは点滴をと考えるが、シャーメインは注射恐怖症でできない。

メルから、街の病院で麻酔をかけ、点滴をして、状態を観察すると言われたシャーメインだが、泣いて嫌がる。

そこでメルがアロマテラピーや瞑想、リフレクソロジーを提案する。

美容院の客から瞑想がいいと聞いたとシャーメインが言うと、ドクがインチキより点滴が必要だと言うと、

「そういう療法は普及しています。LAでも取り入れてました。試してみては?」とメルが反論する。

ドクはシャーメインに聞こえないようメルに「今日点滴できなければ、病院へ連れて行く」と言う。

シャーメインは、やって来たジャックに一晩泊まってくれと頼む。

変な意味ではなく、夜は孤独を感じるからだという。

ブレイディはカルヴィンから製材所を任せると言われ、知識がないというと、必要ないと言われる。

ヴァージンリバーとの仲介役で、住民の疑問に答える仕事で、バーより遥かに稼げるという。

メルからアロマと瞑想の療法を受けたシャーメインは、メルに「いつ仲直りしたの」と聞く。

「昨日は露骨に避けてたのに今日はいちゃついてた」

「いちゃついてない」

「見てたのよ」

「彼とはただの友だち」

「彼は私を心配してくれる。希望をきいてくれる。彼もここに泊まるって」とメルを牽制する。

ジャックは大麻農場に行き、カルヴィンにメルがジャンキーに襲われたことを伝え、「お前の手下だろう」と言う。

ジャックが調べようとすると、

「悪いが今日は帰ってくれ」とカルヴィンは言い、

ブレイディが立ち塞がる。

ジャックと過ごした夜のことがメルの頭をよぎる。

カルヴィンは、ブレイディに仕事を任せる。

疲れているコニーを見て、その原因が姪のリジーだと知ったホープは、リジーを連れて町を案内することになり、ジャックのバーに。

そこにはメルがシャーメインから頼まれたレモネードを買いに来ていて、それを見たドクが言う。

「私なら早く点滴する。使い走りはしない。言いなりは良くない」

「先生が押しつけた。私はイヤだったのに」

「仕事と私生活の線引きが必要だ。患者をやる気にさせ、回復へつながる行動を促せ。導き、見守り、手を離すんだ」

「そのとおり。ありがとう」

シャーメインのところに戻ったメルは、彼女が言うことをきかないので、病院に連れて行くことにする。

ドクの医院にミュリエルがイチゴの手づくりショートケーキを持って来る。

母親のレシピで、友だちに作るのが好きだという。

ドクは「絶品だ」と言って、美味そうに食べる。

ミュリエルは、ドクをヴィバルディの演奏会に誘う。

メルはドクに電話して病院に行くしかないとシャーメインに言うが、彼女はきかない。

「母が入院して亡くなったから、たとえ出産でもイヤなの」

メルは11歳の時母親が病院で亡くなったことをシャーメインに告白し、「あなたを助けたいの」と言う。

足に触られるのをイヤがっていたシャーメインだが、リフレクソロジーを受けることに。

医院にホープがやって来て、リジーを見失ったとドクに言う。

ドクは、男子のいるところを捜せとアドバイスする。

プリーチャーはコニーの雑貨屋に来て、ペイジのパン屋を維持す件の返事をもらいに来たが、コニーは難色を示す。

コニーはプリーチャーにウェスが来たことを言い、プリーチャーはウェスのことを他言しないよう頼む。

メルは姉からの電話に出て、ジャックと寝たことを伝える。

「どうだった?」と聞く姉に、

「困ったことに最高だった」と答えるメル。

「付き合ってるの?」

「分からない。彼は望んでるけど。子どもが産まれるし、何もかもが…」

「彼女を愛してないのね」

「そう言ってるけど、親になれば気持ちが変わるかも。子どもはカップルの障害にもなれば、絆にもなる」

「産まれるまで分からない」

「だから今は友だちでいるべきよ」

「それで良いの?」

「よくないけど…、ジャックまで失ったら耐えられない」

「彼が運命の人なら?2度も愛を見つけるのは稀よ」

「なぜ電話に出たんだろ」

「愛する姉だから」

ドクはホープの家に来て、ヴィヴァルディの弦楽四重奏に誘うが、ホープに断られる。

ミュリエルと行くとドクが言うと、ホープは「完璧な2度目のデート」と返す。

メルは病院から超音波心音(エコー)を借りて来て、シャーメインの胎児を見る。

すると驚きの表情を見せ、「赤ちゃんたち」とつぶやく。

2-4 “Rumer Has It”うわさの的

リッキーから聞いて、メルは川で釣りをするジャックに会いに行く。

ジャックは双子だと分かり喜ぶ半面、不安を感じていた。

シャーメインに支えると約束したものの、どんな生活になるか分からない。

そのうえ双子となると、世話をするのは余計大変だ。

「困ったら町の皆が助けてくれる。独りじゃない。助けを求めればいい」

ジャックがシャーメインのところに行くと、彼女は彼を質問攻めにする。

釣りをしていたと言うと1人でかと聞き、独りだったが途中メルが来たとジャックは答える。

「駆け引きは嫌いだ。言いたいことがあるなら言えよ」

「付き合ってるの?」

「ノー」

「彼女と寝てる?l」

「メルの話はよそう」

「私と別れる前?」

「聞こえなかった」

「つまり私と別れたあと寝始めたんだ」

「そうだ。1度だけ」

「そう」

「君を傷つけたくない。だから俺の恋愛の話はよそう」

「分かった。話してくれてありがとう」

「ウソはつかない」

「知ってる。ピクニックには行けないから、明日泊まってよ」

「気が進まない。線を引くべきだ。関係を明確にするためにね」

「分かった」

演奏を聴きに来たドクとミュリエル。

「練習を見るのは初めてだ。興奮して来た。13歳の頃の自分を思い出す」

「何の楽器を?」

「バイオリン。下手だった。母は音楽の才能があり、フルートや他の楽器も演奏できた。モーツァルト、ショパンなど偉大な作曲家たちを教えてくれた」

肩を寄せ合って仲良くプログラムを見る2人を後方から見つめている女性がいた。

「見てよ。ドクとミュリエルよ」とその女性が隣にいる夫のニックに言うと夫は、

「ホープは、退屈だから来ない」

医院にリジーが来院し、メルに「内密に」と念を押す。

その頃、町の人々は河原での毎年恒例のピクニックに集まっていた。

第33回ヴァージン・リバー・ピクニックだ。

町長のホープがステージで挨拶する。

「今年も困っている住民のために、寄付を募ります。困っているのはハミルトン家です。一家は嵐で損害を被りました。

コンサートでドクたちを見ていた女性がホープのところに来て、ドクとジュリエルが1曲目からいちゃついていたと報告する。

「悔しくないの?」

「ちっとも。そんなの彼らしくない」

「信じないならニックに聞いて。彼も見ていた」

メルが後からピクニックにやって来ると、皆がメルを見る。

ジャックは服がきれいだからだと言うが、何かおかしい。

「でも、リッキーのおばあさんが見るのは変よ」

「気にし過ぎだ。ここでは皆フレンドリーでね」

リジーも来て、リッキーが彼女を見つめるのを見てジャックが「話しかけてみろよ」と言う。

「努力したけど、話そうとすると緊張する」

「逆にウケる」

「そんなのイヤだ」

「そこから始まる場合もある。自然体で行け」

ホープに代わって寄付金の係をしていると、ジェイミーという女性がが寄付をしに来た。

サンフランシスコで飲食店をやっていて年に一度田舎で過ごすのだという。

ホープに告げ口したジョー・エレンがメルのところにもやって来て、

「ここにいるなんて立派よ」

「手伝っている人は他にもいる」

「伝えたかったの。私は味方よ」

リリーがジャックの模擬店に来て、農場をキャッシュで高く買ってくれる人が現れたという。

エメラルド製材所だという。

「木材会社?」

「ええ、事業を広げたいみたい」

「農場に木はない」

「でも、ブレイディが“再生する”って」

最初は疑ったけど、あなたの親友だから信じることにしたとリリーは言う。

ジャックは疑念を抱く。

リッキーがメルのところに来たのでメルは聞く。

「皆が“私の味方だ”と言うの。どういう意味?」

「皆、応援してる」

「なぜ?」

「僕の口からは…」

「お願い、教えて」

「祖母がクリア・リバーの美容師に聞いた。君がジャックを寝とったって。僕と祖母はメル派だから、100%」

「メル派?じゃあシャーメイン派もいるの?皆がこの話をじてるの?最悪」

メルは早速ジャックのところに行く。

「派閥があるそうよ。シャーメイン派とメル派。皆私たちが寝たと思ってる」

「事実だ」

「でも私たち以外は知らない。でしょ? ジャック?…ウソ」

「昨日シャーメインに聞かれた。ウソつけばよかった?」

「昨日?」

「釣りの後」

「一晩中電話してたのね」

「平気に見えたから、黙ってた」

「平気じゃなかった」

「だな」

「ジャック派はいない」

「いたら嬉しい。ごめん。俺はどうすれば良い?」

「恋人を黙らせて」

プリーチャーがペイジの家に鍵を取りに行くと、電話がなる音が。

それはウェスのケータイだった。

プリーチャーがケータイを手に取って見ると、

「ウェス、どこだ?彼女は見つかったか?」

というテキストが見えた。

ピクニックの恒例の催しである「卵リレー」に7連勝しているドクは、今年も勝利を目指しているが、相手のホープが見つからない。

卵リレーとは、スプーンに卵を載せて走り、次のランナーのスプーンに卵をパスするリレーだ。

そこへちょうどミュリエルが来たので、彼女に卵リレーのやり方を教える。

卵わたしがうまくいってハグしているところへホープがやって来る。

ホープは怒るどころか、ミュリエルと出場しろと言う。

「リレーを見て2人が付き合っていると勘違いする」ことで自分とドクの関係をカモフラージュするのが狙いだ。

ドクは断るが、ホープは「ただの遊びよ」と言う。

ホープは、「私は違う」と答える。

キッチンカーのパン屋では叔母から留守番を頼まれたリジーが悪戦苦闘しており、それを見たリッキーが手伝いに来る。

リッキーはリジーを卵リレーに誘う。

リジーは会場でゲームをしているブレイディに興味を持って近づき、名乗りあって握手を交わす。

いよいよ卵リレーの開催だ。

コニーがパン屋に戻るとリジーの姿がないので、リッキーに聞くと、休憩だという。

「怠け者め」と思わず口にする。

プリーチャーが鍵を持ってきてコニーに渡す。

浮かない顔のプリーチャーにコニーは言う。

「私のあだ名は“うわさ好き”、“知りたがり”。でも深刻な問題なら言いふらさない。ペイジとウェスのことを話したいなら、私が聞く」

コニーはキッチンカーに入って作業をしようとしてリジーのバッグを落としてしまう。

その中からこぼれ落ちたモノは、避妊薬だった。

ジャックはメルを探してやって来て、ウワサの件を改めて謝罪する。

メルは、「あなたは正直に答えただけ。謝る必要はない」と答える。

「今は最悪だが、明日は皆、別の話題に移る」

「全員がいつか私の患者になるかも。人の恋人を盗んだ女を誰が信頼する?信頼がないと治療はムリ」

「事実は違う」

「事実は関係ない」

「彼女と話す」

「ダメ。私と彼女の問題だから」

「彼女は恋人じゃない」

「分かってる」

「すまない」

メルは、ジャックに頼みがあると言う。

メルはジャックの手を引いて卵リレーの集合場所に行く。

ドクはステージで卵リレーの案内をアナウンスするホープを手招きするが、ホープは拒否する。

そこへミュリエルがやって来て、「私と組んで」と言う。

メルは、本気かと尋ねるジャックに「皆にネタを提供する」と答える。

「その意気だ」とジャック。

リッキーは卵リレーの相手を頼んだリジーを探すが見つからない。

リジーはリッキーとの約束は無視して、ブレイディとベンチに座っている。

卵リレーが始まった。

ミュリエルは、ゴール寸前で卵を落としてしまい、メル・ジャック組が優勝する。

「君もせいじゃない」とドクはミュリエル慰めるものの、8連勝を逃して悔しい。

ジャックが車に荷物を積んでいると、ホープがやって来て、ドクを見なかったかと尋ねる。

ジャックは20分前に帰ったと答える。

ホープはドクに家まで送ってもらう予定だったと言う。

「怒らせちゃった。リレーに出なかった。彼はミュリエルと組んで負けた。真剣に考えなかった」

「人が何かを言うのは、聞いてほしいからだ」

「悪気はなかった」

「彼も分かってる」

ジャックはホープに車に乗って行くかと聞く。

「迷惑でしょ?」

「迷惑なら聞かないよ」

ジャックが片付けに10分かかると言うとホープは飲み物を買いに行く。

ブレイディが自分の車に乗ろうとやって来る。

ジャックが声をかけ、「リリーから農場の件を聞いた」と話し始める。

「関係あるか?」

「黒幕はカルヴィンか?」

「合法の申し出だ」

「“再生する”と聞いた」

「マジか。なぜ彼女はそんなことを?」

「お前がそう言った」

「彼女は誤解している」

「俺の大切な人たちにウソをつくな。売り文句を考え直せ」

メルはシャーメインと話をする。

「どう思おうと勝手だけど、私は悪いことはしてない。あなたに尽くした」

「彼と寝るなんて優しいこと」

「でも、ウワサを広めるなんて」

「事実を話しただけ」

「私が彼を寝とったなんてデタラメよ」

「私には事実」

「はっきり言うわ。今後、私の名は口にしないで」

「あなたには勝てない。彼は必要とされれば手を貸す。一番彼を必要としているのは私たちの双子。双子の世話にはかなりの時間と労力が要る」

「これは競争じゃないのよ。私はあなたたちを助けてる」

「そう言ってるわね」

「どうなろうと私は彼の幸せを願ってる。あなたもそう言える?」

「クビよ。私に関わらないで」

「分かったわ。彼に頼まれたから治療しただけ」

メルが忘れた卵リレーの賞品であるビー玉を持ってジャックがメルの家に来る。

メルはシャーメインと話し、言いたいことは言ったとジャックに伝える。

「気は晴れた?」

「そうでもない」

「お袋は“人は変えられない。自分次第だ“と」

「とても賢明な方ね」

「面白い人だ。君を気にいる。いつか会ってくれ」

そこへ突然、亡き夫マークの妹ステイシーがやって来る。

「セクシーな木樵(きこり)ね」

「彼はバーの店主よ」

会うのはマークの葬儀以来だ。

ドクが家に独りで酒を呑んでいると、ホープからの電話が鳴るが、ドクは出ない。

ジャックがシャーメインを訪ねると彼女は嬉しそうだ。

彼がソファで寝ると言うと、シャーメインは朝までいてくれるかと聞く。

「いるよ。だが1つ条件がある。メルの話はよせ。彼女に構うな」

「彼女の差し金ね」

「違う。このことを知ったらメルは怒る」

「友だちとの会話が必要なの。あなたが心配なのはメルだけみたい。私は妊婦で体調を崩して寝込んでいるのに」

「私生活をさらしてほしくない。ウワサされて何の得がある?」

「人がどう思うかは、私にはどうしようもない」

「だから黙っていてほしい」

ホープがジャックのところに来る。

「今夜はソファに寝るが構わない?l

「毛布と枕を用意するわ」

ステイシーは、婚約したことをメルに伝える。

相手は上司のポールで、こんな指輪を贈られたとそれをメルに見せる。

「キレイね。着けないの?」

「しっくり来ない。マークがあなたに贈ったのは祖母の指輪。私は祖母に育てられた」

「だからおばあさまを愛していた」

「マークから指輪をあなたに贈りたいと言われ、反対できなかった」

「ごめんなさい。何が言いたいの?」

「マークはもういない。指輪を返して」

2-5 “Can’t Let Go”忘れられるはずがない

メルは亡夫の妹のステイシーと一緒に朝のジョギングだ。

へばったステイシーが言うには空調の整ったジムとは違う、自然の中で走ったから目眩(めまい)がすると。

「よくこんな所で暮らせるわね…、ド田舎で」

「“自然“と言って」

「マークみたい。よく山歩きに誘われた。でも私は断ってた」

「なのに、ここへ来た」

「それは、指輪のため。あなたは追悼式に来ないと聞いたから」

「追悼式?」

「家族と友だちで食事するだけ。聞いてない?」

「招かれてない。こういうことは前にもあった」

「あなたは来ないと母は思ったのかも。よく揉めてたでしょ?生前マークから聞いてた。苦しんでたわ」

「マークがそう言ってたの?」

「違うけど、揉めてたのは知ってた」

「それは子どもを失ったからよ。そのあと子どもを授かれず苦しんだけど、愛し合ってた」

「悪く取らないで。母はマークの彼女全員を嫌ってた」

「何よそれ。私は彼女じゃなく、妻よ」

「そうね。なら今も彼が生きてたら一緒にいた?」

呆れて返事をせず先へ歩くメルだった。

戦友のロナガンが死亡した時の夢にうなされるジャックをシャーメインが起こす。

「何か変なの。鼓動が早い」

ジャックはすぐドクに電話する。

ミュリエルが、ペイジの代理でパン屋を営むコニーのキッチンカーにやって来る。

開店前なのに、「ドーナツとコーヒーをお願い」と注文。

その時、ラジオから「フロリダの警官ウェスリー・ローガが行方不明。発見したら報告せよ」という警察無線が流れ、コニーは耳をそばだてる。

今度はホープがやって来る。

おはようと挨拶するミュリエルをホープは無視して、キッチンカーの扉を叩き、コーヒーを注文する。

ミュリエルは、ドクとのデートを許してくれてありがとうとホープに言う。

「私たち共通点が多いの。今度はダンス教室よ」

キッチンカーの扉が開き、コニーからドーナツとコーヒーを受け取ったミュリエルはコニーだけでなくホープにも礼を言い、ホープをハグする。

「あの2人、くっついたわね。平気なの?」

「コーヒーを」

「しらじらしいわね。カードの時と同じね」

ドクがシャーメインを診たあとジャックのところへ。

シャーメインは動悸を起こしているという。

「血液検査の結果が出たら原因が分かる」

「メルの治療はイヤだと」

「そう言ってた。だがリラックスは大事だ。メルには間接的に助けてもらう」

ジャックはドクから疲れを指摘される。

ドクが出て行こうとした時、玄関先でホープと出くわす。

ホープはドクに買って来た菓子パンを差し出す。

「謝罪のしるしか」

「あなたがしたいことに付き合う」

「たとえば?」

「リバーキャッツの試合?」

「4時間かかる」

「音楽関係は?」

「今夜はダンス教室に行く」

「楽しそう」

「ミュリエルに誘われ仕方なく」

「そうよね、彼女は“楽しみだ“と。共通点が多いのね」

「だからこんな提案を?」

「卵リレーの埋め合わせをしたい。でもあなたが…」

「私のせいにするな。来たいなら君も来い」

「デートなのに?」

「違う。集団で習うんだ」

ドクはパンをホープに返し、医院に戻る。

シャーメインを気遣うジャックに彼女は、戦友と会うことを勧める。

コニーは、「ジャックのバー」に来て、そこにいるメルに抗議する。

10代の姪のリジーに避妊薬をコニーの了解をとらずに処方したことに腹を立てているのだ。

「リジーはもう19歳。プライバシーを尊重して。診察のことは話せない」

「それがLA流?」

「いいえ、HIPAAという連邦法」

「知るもんか。リジーは子どもよ。処方箋は破った」

「計画街妊娠は良くない」

「姪を都会の看護師に毒されたくない。避妊薬をお菓子みたいに渡すような」

「彼女は賢明だと思う」

「先生に話すわ。あんたのだらしなさが証明される」

「したいようにすればいい。私はリジーに適切な医療を提供する」

「姪に近寄らないで。本気よ」

溜息をつくメル。

メルが店内に戻ると、ステイシーがいない。

メルは、ステイシーから指輪を返せと言われたことをジャックに話す。

「それはひどい」

「ひどいでしょ?」

「どうする?」

「分からない。喧嘩はイヤだけど、あれを渡すなんて」

リッキーはリジーが卵リレーに来なかったことを彼女に言うが、彼女はあっさり「うっかりしてた」と言い、パーティじ誘うが、アルコールの手配も頼む。

未成年は買えないとリッキーが言うと、店にある、テキーラがと言って去って行く。

ジャックの店に海兵隊時代の戦友たちがやって来る。

3年ぶりの再会だ。

ドクはメルにシャーメインのことを話す。

「彼女には軽い不整脈がある。血糖値も低い。病院に血液検査を頼むよ。原因を突き止める」

「空腹時低血糖だと?」

「双子の妊娠で妊娠悪阻(おそ)がある。妊娠糖尿病を招きかねない。治療に同意するよう説得してくれ」

ジャックは戦友たちとクロスバイクで山道を駆け抜ける。

険しい道を降ろうとするジャックだが、他の者は楽な道を降りようとする。

ジャックがだいじょうぶだと言うと、1人が「イラクでもそう言った」と言い、気まづい雰囲氣に。

メルがパソコンでマークの写真を見ているとホープが入って来て、メルは慌ててパソコンを閉じる。

「以前の私なら何を隠したか聞く。でも今は…」

「聞きたいくせに」

「好奇心は罪じゃない。知性の証」

「夫のマークの写真を見てた」

「夫がいるの?だから指輪を」

「だけど1年前に亡くなった」

「おお気の毒に。つらいでしょう。それでここに?」

「ええ、LAでは何を見ても彼を思い出してた」

「2人目の夫は新婚数ヶ月で死んだ。絶望したわ。1年近く彼が戻って来る気がしてた」

「私もそうだった。引っ越せば立ち直れると思ったの」

「結果は?」

「期待してたほどでは」

バーにサンフランシスコのジェイミーが来店し、プリーチャーに引き抜きの話をする。

「料理はどこで?」

「海軍で」

「信じない」というジェイミーにプリーチャーはウソではないと言う。

リッキーは店のアルコールを1本、自分のリュックに入れる。

キッチンカーのパン屋の前の空き地では、戦友たちがフットボールの後に呑み始める。

パン屋の前にいるメルと手で挨拶を交わしたジャックは、戦友からメルのことを聞かれる。

「俺なら彼女を逃がさない」

「複雑なんだ」とジャックはメルとシャーメインの妊娠のことを説明する。

ジャックは湖畔にいた犬を「気が紛れるから」と、シャーメインに渡す。

世話が大変なら飼い主を探すというジャックに、私が飼うと答えるシャーメイン。

製材所のブレイディのところにカルヴィンが来て、刑事が嗅ぎ回っていると伝える。

LA市警?と聞くブレイディに、そうだとカルヴィンが答える。

ブレイディは、マイク・バレンズエラだと教える。

「知人か?」

「軍の仲間だ。ジャックとプリーチャーも。皆で集まるため町に来てる。俺が見張るよ。ここは製材以外のこともやってる。事情を知らず危険は冒せない」

「知らなくていい」

「なら俺を自由に」

「フェンタニルだ」

フェンタニル

主に麻酔や鎮痛、疼痛緩和の目的で利用される合成オピオイドである。1996年のWHO方式がん疼痛治療法の3段階中の3段階目で用いられる強オピオイドである。麻薬及び向精神薬取締法における麻薬に指定されている。

引用元 Wikipedia

「それは、話が違う」

「望みはカネだろ?」

「そうだ」

「1キロの製造費は5000ドル。うまくやれば30万ドルでさばける。ぼろ儲けさ。仕事が軌道に乗れば早く引退する。後継が要る」とカルヴィンはブレイディにウインクする。

「もちろん分け前はやる」

プリーチャーが、コニーを訪ねると、

「ウェスは警官で、警察が彼を捜してる」と言い、彼女は逃げてたのかと聞き、こう付け加える。

「ウエスが来た時、クリストファーは喜んでいた。でも近寄られると、たじろいだ」

「君は間違ったことはしてない。もう忘れて」

「ムリよ。聞いて。子供の頃ある家族がいた。大きな美しい家で両親と女の子が暮らしてた。皆が羨む完璧な生活」

「でも?」

「父親は短気で酔うと特に妻を殴り2度病院送りに。でも女の子は、怖くて何も言えなかった」

「どうなった?」

「ある日、学校から帰ると警察がいた。女の子はこう思った。父が捕まれば母が傷つかずに済む」

「ヤツは捕まった?」

「ええ。妻を殺してね。…父は刑務所で死んだ」

「女の子は?」

「黙っていた自分を決して許さなかった」

「コニー、本当につらかったね」

「子どもには絶対に母親が必要よ。クリストファーはそんな目に遭わせない」

「結婚後すぐに暴力が始まったそうだ。家族は”別れろ”とー」とプリーチャーはペイジたちの事情をコニーに説明する。

メルはステイシーからジャックとの関係を問われ、いずれメルは結婚して指輪をもらうのだから、「祖母を家族に返して」としつこく祖母の指輪の譲渡を求める。

私も家族の一員だと答えるメルに、ステイシーは、「あなたに指輪を譲る子はいない」と無神経な言葉を吐く。

メルはシャーメインに検査結果を知らせに行く。

幸い低血糖は妊娠悪阻のせいで、心臓も問題なく、動悸は治療できるが、血糖値は出産まで観察すると伝える。

ドクはミュリエルとダンス教室にいて、時計を気にしている。

ミュリエルは、ダンスの相手を替えずにドクだけにするよう講師に頼んでいた。

遅れてホープがやって来て、ミュリエルは驚く。

「お邪魔かしら?」と聞くホープに、ドクは「いいや}と答えるがミュリエルは「邪魔よ」と答える。

もう相手は決まっているとミュリエルが言うと、ホープは若い男の講師を相手に指導を求める。

サルサの後、講師がミュリエルとドクのダンスを「息もリズムも合っていた」と褒めるが、ホープに対しては「上手だが、サルサは1人では踊れない。息を合わせなくては。仲良く」とアドバイスする。

ジャックと戦友たちの集まりには仕事を終えたプリーチャーも加わる。

1人がプリーチャーと一緒に走りたかったと言うと、プリーチャーは「明日カヤックで全力を尽くす」と答える。

どこを走ったかとプリーチャーが聞くと、「危険な道がよかった」とジャックが言い、他の者が「結局、安全な道を選んだ」と答え、

「昔は向こう見ずだったのに、どうした?」とジャックが言うと、「人生を手にした」とその者が答える。

「向こう見ずと言えば、ロナガン…」と1人が昔、ロナガンの農場へ行った時の思い出話をする。

ロナガンがバイクで12メートル飛んで鶏小屋に突っ込み、その晩の食事はフライドチキンだったというオチだ。

皆は笑ったが、ジャックだけは笑わず複雑な表情だ。

「ヤツの死後、両親と話すのは本当につらかった」と1人が言う。

炎に照らされたジャックの目は涙で光っている。

リジーはリッキーと一緒に橋に座り、店からリッキーが持ち出した酒を呑みながら話をする。

リジーは、パーティが期待はずれだったと言い、

「こんな生活で親にムカつかない?」とリッキーに聞き、「ママは死んだし、パパは僕が赤ん坊の頃家を出た」とリッキーは答える。

「ごめん。でも、誰にも失望されないのはいい」

「彼女いる?」

「いない」

「なんで?かわいいのに」

「学校で僕は透明人間なんだ。存在感ゼロで、いても気づかれない。皆僕が見えない」

それを聞いたリジーは突然、リッキーにキスをし、言う。

「私は見える」

メルが独り庭のイスに座り物思いにふけっていると、ジャックがやって来る。

友人たちはもう寝たようだ。

「楽しかった?」

「ああ。でも今回は今までと違った」

「それはいいこと?」

「どうかな。ステイシーの車がある。だから外に?」

「当たり。婚約指輪のことで粘られて」

「どうしたい?」

「マークが死ぬ前は大変な1年だった。でもこう思い始めた。その前から大変だったかもと」

「問題のないカップルがいるか?」

「いいえ、でも…。マークが生きてたら別れてたかも」

「だな。でも乗り越えたかも…」

怪訝な表情をするメルに「何?」とジャック。

「今朝、指輪の話をしたら、”考えろ”と言ったわね」

「俺は…、検討すべきだと。考えを押し付ける気はない」

「”渡すべき”って意味かと」

「違う。俺はこう思う。指輪を手放す気になっても、それで彼を忘れることにはならない。悲しみが消えるわけでもない。悲しみは…何度も巡って来る。思いがけない時に」

「指輪を渡す気になれなかったら…」

「渡すな。持っておけ。君の指輪だ。彼がくれた」

「ありがとう。あなたは最高の友だち」

友だちと言われ、ジャックの心は複雑だ。

家に戻るとステイシーが荷造りをしていて、「友だちとの会話を聞いた。指輪を渡さない気ね」

「私は何より彼を愛してた。もしまた恋をしても」

「”もし”? ”もしまた恋をしても”?彼が死んでたった1年で田舎のバーテンダーと寝るなんて」

「あの指輪は私たちの愛の証。今でも私の宝物よ。プロポーズされた時と同じ。分かってもらえず残念だわ」

「マークも思ってる。指輪は我が家にあるべきだと」

「そんなのウソ。彼に聞いた。指輪をもらえずあなたは怒り、返すよう彼に迫った。おばあさんは私を家族とみなし止めた。彼は私の肩を持つはずだわ」

すると、黙って出ていくステイシー。

リッキーは酒の瓶を店に戻そうとするが、ジャックに見られる。

「酒を持ち出したのか?」

「僕は…、おカネを払うよ」

「家へ帰れ」とジャックに言われたリッキーは弁解しようとするが、ジャックは帰れと言う。

「車は置いてけ。運転するな」

ジャックの脳裡に浮かぶのは戦死したロナガンの姿だ。

ジャックはロナガンの実家に電話をする。

「私は息子さんの上官でした。遅くなりましたが謝罪したいんです。全員を帰還させるのが上官の責務なのに、できなかった。彼は立派な兵士でした。私は彼に”大丈夫”と言ったが、違った。救えなかった。いつか、彼を死なせた私を許してくれるよう願います」

「俺はクリスの兄だ。電話をありがとう。でも両親は亡くなった」

ジャックは、「申し訳ない」と言うが、込み上げて来る涙を堪えきれない。

2-6 “Out of the Past”過去を乗り越えて

メルが医院に独りでいると、ドアがガチャガチャと音をたて、警戒するメル。

先日ナイフを突きつけられたばかりだから、またかと思ってしまうのはムリない。

だが、そこにいたのはジャックだった。

鍵で開けようとしたがうまくドアが開かなかったようだ。

「カルテを電子化してるの」とメルが言うと、ジャックは、「先生は”コンピューターは文明の終焉(えん)”と」

「先生がカルテを管理できたら納得する」

ステイシーのことを聞かれたメルは、「指輪を渡さなかったから怒って帰った」と説明する。

「しばらく会わずに済む」

「ええ、追悼式には招かれてないし」

「追悼式?」

「明日でマークが死んで1年なの」

メルは、「前へ進めるよう彼を偲ぶことをしたい」と言う。

そして、ジャックにイラクの話をしないワケを聞く。

「アフガニスタンが長かっ」

「軍の仲間と会って、その話をしたかと」

「してない」

「仲間に会うのはつらい?」

「もちろんだ」

ホープがカフェにいるドクに、「シャーメインの犬にブーツを壊された」と苦情を言う。ラグにオシッコされ、素足で踏まれたとも。

「家を取り戻したい」

「辛抱しろ。彼女はいずれ帰る」

そこへミュリエルが来て、「よく立てるわね。ダンスで痛めたでしょ?運動してないから」

ミュリエルはホープの前で、日曜はワインやゲームを楽しむから家に来てとドクを誘う。

ドクはミュリエルに何かを話そうとするが、ミュリエルから言われる。

「私たち共通点はまだありそう。あなたとホープが夫婦だったのが不思議。正反対だもの」

「個性が違うから惹かれ合うこともある」

「でも似た者同士が惹かれるのは、もっと自然だと思う」

「だが、重ねた年月も大事だ。…ホープと私は、よりを戻した」

驚くミュリエルに、ドクは詫びる。

「謝ることはないわ。率直に話してくれてありがとう」

「君とは友だちでいたい」

「状況が変わったらぜひ教えて」

よりを戻したことをミュリエルに言ったことをドクはホープに話す。

ドクは「彼女は良い人だ。君のたくらみに加担して後悔している」とホープに言う。

●以下工事中

2-7 “Breaking Point”限界

警察が森の中で遺体を発見する。

プリーチャーはある事の発覚を怖れる。

シャーメインとジャックは出産についてメルと話し合う。

2-8 “Blindspots”盲点

ジャックは違法な大麻農場のカルヴィンに関する情報をマイクに提供する。

町では食中毒とおぼしき患者が急増し、メルとドクは調査を始める。

ホープはある秘密を知ってしまう。

2-9 “Hazards Ahead”暗雲

ジャックは衝撃的な事実を知る。

メルは音信不通になったジャックを必死に捜す。

ホープはドクに疑念を抱く。

2-10 “Blown Away”大切な人

メルはスペンサーについて調べるため、ブレイディを捜す。

ホープはドクに「答え」を告げる。

プリーチャーは大きな決断を下す。

『ヴァージンリバー』シーズン2 予告編(YouTube)英語版

\本篇を観るなら/

『ヴァージンリバー』感想

ドンパチもアクションもなく、静かに話は進むが、退屈することはなく、大人がゆったりと楽しめるドラマだ。

小さな町に静かに暮らす人々にも、秘密や悩みはある。

主人公のメルも心にキズを負ってヴァージンリバーにやって来るが、町の住民も表面的には何も問題がないように見えても、実はあり、それが次第に明らかになって来る。

心の痛みを抱えた人々の癒しと再生の物語。

セリフが粋(いき)なんだな

たとえばシーズン1のエピソード4で町長のホープがメルに言うセリフ。

「自分の心を守れば苦しみは避けられる。でも同時に人生の半分を諦めることにもなる」

また、シーズン1のエピソード7で、メルがジャックにいう父が言っていたという言葉。

「愛の代償は喪失だ」

同じくエピソード9で、メルがジャックと高級レストランでデートした時にメルが言うセリフ。

「選択と運命その2つが今のこの場所へ私を導いた」

次は、エピソード10でのドクのセリフ。

「女が“別に”と言う時は間違いなくマズい」

私の経験上、本音を押し殺しても誰の得にもならん」

同エピソードで、ジャックとの関係に悩むメルにドクがいうセリフ。

「私は気持ちを伝える大切さを学んだ」

「お2人には長い歴史がある」と返すメルにドクは言う。

「でも君たちには未来がある」

さり気なくこういうセリフを入れて来るこういうドラマが、筆者は好きだ。

『ヴァージンリバー』データ

題名 『ヴァージンリバー』原題 Virgin River
原作 Robyn Carr 著 『Virgin River』
 アメリカ合衆国
言語 英語
話数 シーズン1 エピソード10
長さ 41-48分
放送チャンネル Netflix

\原作本(英語版・Kindle)/

『ヴァージンリバー』メインキャスト

メリンダ “メル”・モンロー(Melinda “Mel” Monroe)役 アレクサンドラ・ブレッケンリッジ(Alexandra Breckenridge)1982年5月15日生まれのアメリカ合衆国の女優。映画出演作『アメリカン・ピーチパイ』『ロミーとミッシェルの場合 セレブ入門編』『ルール3』『レッド・クラン』『ビッグ・ライアー』。テレビドラマ『ミディアム 霊能者アリソン・デュボア』『犯罪捜査官ネイビーファイル』『チャームド〜魔女3姉妹〜』『ウォーキング・デッド』『ジェシー・アンダーソン』『THIS IS US』

ジャック・シェリダン(Jack Sherida)役 マーティン・ヘンダーソン(Martin Henderso)1974年10月8日生まれのニュージーランド・オークランド出身の俳優。13歳の時から地元ニュージーランドのテレビに出演。オーストラリアに移り、多くのオーストラリアの映画作品やテレビに出演。その後、演技を学ぶためにニューヨークに移り、ネイバーフッド・プレイハウスで学ぶ。どこかで見た覚えがあると思ったら『グレイズ・アナトミー恋の解剖学』に出演していた。

ジョン “プリーチャー” ・ミドルトン(John “Preacher” Middleton)役 コリン・ローレンス(Colin Lawrence)1970年9月7日英ロンドン生まれ、カナダ・バンクーバー育ちのジャマイカ系の俳優。

ジョーイ・バーンズ(Joey Barnes)姉・役 ジェニー・クーパー(Jenny Cooper)1995年にデビューしたカナダの女優。

シャーメイン・ロバーツ(Charmaine Roberts)役 ローレン・ハマーズリー(Lauren Hammersley)カナダの女優。

ホープ・マックレア(Hope McCrea)役 アネット・オトゥール(Annette O’Toole)1952年4月1日生まれのアメリカ合衆国の女優。ダンサーから女優に。1975年に『輝け!ミス・ヤング・アメリカ』で映画デビュー。

ヴァーノン “ドク”・マリンズ(Vernon “Doc” Mullins)医学博士・役 ティム・マシスン(Tim Matheson)1947年12月31日 生まれのアメリカ合衆国の俳優、声優、テレビドラマ監督。代表作には映画『アニマル・ハウス』のエリック・ストラットン役、テレビドラマ『ザ・ホワイトハウス』のジョン・ホインズ(後の副大統領)役、『バーン・ノーティス 元スパイの逆襲』のラリー役、『ハート・オブ・ディクシー ドクターハートの診療日記』のブリック・ブリーランド役などがある。アニメでは『科学少年J.Q』の主人公JQの声などを担当。監督作には、『コールドケース 迷宮事件簿』、『NUMBERS 天才数学者の事件ファイル』、『クリミナル・マインド FBI行動分析課』、『コバート・アフェア』、『SUITS/スーツ』、『私はラブ・リーガル』の一部エピソードがある。

リッキー(Ricky)役 グレイソン・ガーンジー(Grayson Gurnsey)

リジー(Lizzie)役 サラ・ダグデール(Sarah Dugdale)

ダン・ブレイディー(Dan Brady)役 ベン(ジャミン)・ホリングスワース(Benjamin Hollingsworth)1984年9月7日生まれのカナダの俳優。

マーク・モンロー(Mark Monroe)メルの亡き夫・役 ダニエル・ギリーズ(Daniel Gillies)1976年3月14日生まれのカナダ出身の俳優。

カルビン(Calvin)違法大麻栽培場のボス・役 デヴィッド・キュービット(David Cubitt)1965年3月18日生まれのイギリス出身の俳優。

ペイジ・ラシター(Paige Lassiter)/ミッシェル・ローガン(Michelle Logan)役 レクサ・ドイグ(Lexa Doig)1973年6月8日生まれのカナダの女優。

ジミー(Jimmy)カルバンの右腕・役 イアン・トレイシー(Ian Tracey)1964年6月26日生まれのカナダの俳優。

リリー(Lilly) リンダ・ボイド(Lynda Boyd)1965年1月28日生まれのカナダの女優。

バート・ゴードン(Bert Gordon)役 トレヴァー・ラーナー(Trevor Lerner)ゲスト出演。1972年7月11日カナダ・サスカトゥーン生まれの俳優。サスカトゥワン大学で演技を学ぶ。1999年に米西海岸に移り、映画館、マイクロソフト、HSBCで働きながらパートタイムで演技を続ける。

Photos:IMDb

『ヴァージンリバー』クリエイター

企画 Sue Tenney
作総指揮 Robyn Carr、Christopher E. Perry、Sue Tenney、Roma Roth、Jocelyn Freid
プロヂューサー Ian Hay
撮影監督 David Pelletier
音楽 Jeff Garber
編集 Daria Ellerman、Nicole Ratcliffe、Lara Mazur

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