『プロジェクト・ブルーブック』あらすじ。シーズン3は打ち切り?[UFOドラマ]

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はてなちゃん

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2020年8月、米国防総省はUFOの映像を公開し、新たに作業部会を発足し、調査を開始すると発表した。詳しくはこちら

それに先立つ2015年、米空軍は1952年に開始され秘密にされた「プロジェクト・ブルーブック」の調査資料を公開した。

今回紹介するドラマ『プロジェクト・ブルーブック』は、その資料に基づき、あのロバート・ゼメキスが製作総指揮したエンターテインメントドラマだ。

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『プロジェクト・ブルーブック』解説

1952年から1969年まで、アメリカで謎の飛行物体や光が次々と目撃された。

国民の不安を払拭するため、空軍は12,000以上の情報を極秘裏に捜査することにする。

コードネームは、「プロジェクト・ブルーブック(Project Blue Book)」。

その調査資料は、2015年に開示されたが、驚くべき事実が明らかになる。

ドラマ『プロジェクト・ブルーブック』は、その極秘調査に基づき、巨匠ロバート・ゼメキスの総指揮のもと制作された壮大なミステリーである。

『プロジェクト・ブルーブック』あらすじ

ある日、ノースダコタ州のファーゴ上空でパイロットのヘンリー・フラーは、飛行中に未知の飛行物体と空中戦の末、操縦不能となり意識を失う。

空軍のハーディング大将は、科学的見地から調査を検証するために天文学者のJ・アレン・ハイネック博士をスカウトするようマイケル・クイン大尉に命じる。

当初はクインの誘いを断ったハイネックだったが、彼の説得でオファーを受け入れ、2人はフラーの事件の調査を始める。

主な登場人物

ハイネック博士(J.アレン・ハイネック) 天文学者、天体物理学者、教授、UFO研究者。当初、エイリアンとUFOの存在に懐疑的だったハイネックは、分析的かつ科学的な精神を使って事件を説明しようとする。

クイン大尉 第二次世界大戦中にパイロットとして米国陸軍空軍に勤務し、「プロジェクト・ブルーブック」でハイネック博士と協力したマイケル・クイン大尉。そのキャラクターは、実際のプロジェクトブルーブックの最初のディレクターであるUSAFキャプテン、エドワード.J.ルッペルトにインスパイアされている。

ミミ(ミミ・ハイネック) ハイネック博士の妻

スージ(スージー・ミラー) 隣人で博士の妻の友人。だが実はKGBエージェント。

バレンタイン将軍(ヒュー・バレンタイン) 軍の高官で、「プロジェクト・ブルーブック」の創設者。このキャラクターは、実際のプロジェクトブルーブックの創設者であるUSAF少将チャールズ.P.キャベルにインスパイアーされている。

ハーディング将軍(ジェームズ・ハーディング) 軍の高官で、「プロジェクト・ブルーブック」の共同創設者。ジェームズ・ハーディング。キャラクターは、実際のプロジェクトの期間中にチャールズ.P.キャベル将軍のスタッフであったUSAF准将ウィリアム・ガーランドにインスパイアされている。

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『プロジェクト・ブルーブック』各エピソードのあらすじ

シーズン1

1-1 〈UFO 空中戦〉

博士と大尉はまず、エイリアンと戦闘機で戦ったというパイロットに会う。

1952年、J.アレン・ハイネック博士は、米国空軍が実施したUFOの調査であるプロジェクトブルーブックに参加する。

まず、マイケル・クイン大尉と協力して、戦闘機パイロットのヘンリー・フラーがエイリアンとのドッグファイトに巻き込まれたと主張した件で、何が起こったのかを調査する。

二人はフラーと話をし、フラーが搭乗していた戦闘機を見るためにファーゴに出張する。

一方、アレンの妻ミミは買い物中に新しい友達、スージー・ミラーと出会う。

フラーが気象観測気球を見たと結論付けている件に関し、ハイネックはこの信憑性を疑う。

クインはハイネックが間違っていることを証明しするため、彼を戦闘機に同乗させ、フラーの飛行を再現する。

2人の乗った戦闘機は墜落し、ハイネックは、そこで謎の人物を見ることになる。

ハイネックは病院でフラーと厄介な会話をしている。

その後、家に帰る途中、謎の黒い車が続き、そこから廃墟となった見本市会場にたどり着く。

そこはある種の秘密の施設のようだ。

スージーはハイネックを追跡しているようだ。

フラーは注射を打たれ、強制的に病院からどこかに連れ去られる。

UFOとの遭遇は、ゴーマンのドッグファイト事件に大まかに基づいている。

1-2〈フラットウッズ・モンスター〉

母親と2人の子どもが目撃する。

農場の近くで空飛ぶ円盤が墜落し、燃えた残骸からエイリアンが出現するのを目撃したと主張する女性サラとその2人の子供たち。その調査をするために、ハイネック博士とクイン大尉は、ウェストバージニア州の農場へ向かい、焼け焦がれた場所の調査を始める。ガイガーカウンターが高い数値を示した場所から、サラが言う「宇宙船」の一部である「赤いダイヤ」を見つける。「Flatwoods Monster 事件」に基づいた話。

1-3〈ラボック・ライト事件〉

テキサス州ラボックで大停電が発生、多くの市民が夜空で不思議なV字型の飛行物体を目撃する。襲撃に怯える市民の不安を払拭するため、ハイネックとクインが調査に当たるが、事件の背後に起きた不可解な現象が次々と発覚する。「ラボック・ライト事件」に基づいている。

1-4〈ペーパークリップ作戦〉

隣人でミミの友人スージーの正体は?

民間航空機がUFOと遭遇したという報告を受け、ハイネックとクインは、アラバマ州ハンツビルへ向かう。そこで2人は、「ペーパークリップ作戦」として知られる元ナチスの科学者が関与する極秘プログラムに導かれる。UFOと乗客の飛行機との最初の遭遇は、「チリホイットUFO事件」に基づいている。

1-5〈フー・ファイター事件〉

ハイネックとクインは一連の奇妙な手がかりをたどって謎の集団にたどり着く。それは「フー・ファイター」と呼ばれる戦闘中に奇妙な光を目撃したと主張するグループで、彼らはそれらとコンタクトする方法を知っていると主張するのだった。

1-6〈緑色の謎の飛行物体〉

不思議な緑色の火の玉が現れ、核兵器のテスト中に核災害を引き起こしそうになった。ハイネックとクインはこれがどのように起こったのかを調査する。すると当初の予測とは全く違った意外な事実が判明して来る。「緑の火の玉事件」と「プロジェクト・ツインクル」に基づいた話。

1-7〈消えたボーイスカウトの隊長〉

ボーイスカウトたちが森の中で浮かんでいる奇妙な物体を目撃した。その後、スカウトの隊長が姿を消してしまう事件が起きる。クインがハーディング将軍の任務に駆り出されている間、ハイネックは「プロジェクト・ブルーブック」の調査に向かう。「Sonny DesVergers ボーイスカウト隊長UFO事件」を基にしている。

1-8〈戦争ゲーム〉

訓練中に陸軍小隊がUFOの攻撃を受けていることを記録したドキュメンタリーフィルムが発見され、将軍はハイネックとクインを調査に送り出す。しかしそこでは兵士たちが戦争の肉体的だけでなく心理的にも苦しんでいた。。朝鮮戦争中の「米軍UFO事件」に基づく。

1-9〈アブダクション〉

エイリアンによる誘拐と思われる後遺症に苦しむ男性が、ハイネックとクインに銃を向け、事件の調査を要求する。真実が明らかになるまで、2人を人質にするという。ハイネックは彼に退行催眠をかける。UFOとの遭遇は、「ベティとバーニーヒルのUFO体験」にインスパイアされている。

1-10〈ワシントンUFO乱舞〉

ワシントンD.C.上空に多くのUFOが現れ、国の首都がパニックに陥った。ハイネックとクインが、上層部から脅威の本質を明らかにするよう命令を受けたが、果たして謎は解明されるのか!? 1952年7月に実際に起きた「ワシントン上空UFO乱舞事件」に基づいた話だ。

シーズン2

2-1〈ロズウェル パート1〉

各地で目撃される未確認飛行物体を科学的現象と証明し続けてきたハイネック博士とクイン大尉。一方で宇宙人の存在を信じ始めていた2人は、軍の指令と並行して独自の調査を継続することに。そんな中、ニューメキシコ州ロズウェルで6年前に起こった未確認飛行物体の墜落事件の検証のため、ハーディング将軍を追ってニューメキシコのロズウェルに向かう。匿名の個人が、6年前に起きた地球外の乗り物の墜落事故の証拠を世界に公開すると脅迫したのだった。「ロズウェルUFO事件」にインスパイアされた話。

2-2〈ロズウェル パート2〉

UFO墜落事件が暴露される前日、匿名文書の送り主スチュワートが軍の前に現れる。事件現場から金属片を持ち帰ったという彼が、軍から執拗な口止めをされていたことを知ったハイネックは、真相を突きとめるべく、スチュワートが宇宙人の死体を埋めたという現場にクイン大尉とともに向かう。「ロズウェルUFO事件」と「エイリアンオートプシービデオ」にインスパイアされた話だ。

2-3〈エリア51〉

トルーマンが設立したCIAの極秘基地で、2人の兵士によるUFO目撃事件が発生する。うち1人は行方不明だ。ハイネックはこの誘拐事件の早期解決を依頼され、相棒が未確認飛行物体に吸い込まれる様子を見たという兵士を連れて現場へと向かう。しかし、次第に秘密基地が抱える恐ろしい陰謀が明らかになって来る2人は気づく。「エリア51」の秘密を彼らが守りたいと思う多くの理由があることを。「ジョナサン・ラヴェットの誘拐と死」に基づいた話。

2-4〈ホプキンス村事件〉

ケンタッキー州ホプキンスヴィルの山奥に住む一家が、巨大な宇宙船を目撃。その後、大きな目と3本指を持つ緑色の10体の宇宙人に襲撃を受ける。漏れ出た情報で騒ぎ始める世間を落ち着かせるべく、ハイネックとクインは現地に赴く。被弾したという宇宙人を追うと、森の中で緑色の血痕を発見する。「ケリーとホプキンスビルの出会い」に触発され、「ペンタクル覚書」を参照としている。

2-5〈メン・イン・ブラック〉

UFO襲来を予言した黒いスーツの謎の男がハイネック博士を連れ去る。モーリー島の漁師が遭遇した円盤型UFOの墜落事故の調査に博士を同行させるためだった。一方、夫の電話を受けたミミから異変を知らされたクイン大尉は、失踪した博士の捜索に乗り出す。「モーリー島の事件」を参考にしたエピソード。

2-6〈未知との遭遇〉

ハイネックは、1976年の映画『未知との遭遇』のセットを回想しながら、悪名高い「ロバートソンパネル」と、彼がすべてを一線に並べた風変わりな「エイリアンの連絡先」の経験を語る。また、1953年当時、ある男がUFOを捉えた写真を携え、地球外生命体からのメッセージを伝えに現れた件を思い起こす。そして、CIAが「プロジェクト・ブルーブック」を審議するロバートソン査問会で起きた衝撃の顛末も「ダヴィッド・ドゥブロスキー」のキャラクターは、「ジョージ・アダムスキー」を基にしている。

2-7〈スキンウォーカーの道〉

ハイネックとクインは、3ヵ月前にユタ州の森で、夢遊病を患う10歳の少年とその両親が見たという宇宙人の襲来事件の調査に向かう。縦横無尽に舞う青い光、銃撃をものともしない背の高い宇宙人など、謎の現象を調査するうち、その土地に言い伝えられる怪物「スキンウォーカー」の存在が明らかになる。

2-8〈ホワット・ライズ・ビニース〉

ハーディング将軍とバレンタイン将軍から機密資料が盗まれた。ハイネックとクインは、犯人が想像以上に家の近くにいる、しかも、UFOの陰謀の否定できない証拠もあることに気付き始める。「ライトパット空軍基地でハンガー18」を参考にした話。

2-9〈ブロークン・アロー〉

ハイネックとクインはある夜、極秘施設で働く技術者の男から、政府が地球外生命体の技術を元に行っているという軍事開発の内容を知らされる。その後、ガーナーという男からの連絡を受ける。2人はガーナーから、政府がひた隠しにするUFO研究を暴露し、第三次世界大戦を防ぐための証拠集めを依頼される。カナダの空域でUFOと衝突し軍用機が消えた話はは、「キンロス事件」に基づいている。

2-10〈メインブレイス作戦〉

ロシア領海付近の北大西洋。第一次大戦以来最大規模で行われる海軍の軍事演習の前夜、艦隊が海中に潜むUSO(未確認水中物体)の襲来を受ける。ソ連軍の演習妨害であるという海軍大将の報告に疑問を抱いたケネディ上院議員の依頼により、ハイネックとクインはUFO事件の可能性を探る。新たな世界大戦を招きかねない重大な任務だった

※余談だが、エピソードの英語タイトルの多くが映画の題名と関連づけられていることに気づいた人は映画通!

『プロジェクト・ブルーブック』予告篇(YouTube)

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『プロジェクト・ブルーブック』データ

題名 『プロジェクト・ブルーブック』 原題『Project Blue Book』
製作国 米国
言語 英語
1話の時間 42-44分
初回放送 シーズン1:2019年1月8日(ヒストリー)、シーズン2:2020年1月21日
シーズン3 2020年5月にシリーズ3の製作キャンセルが発表された。同年5月7日、制作を更新するよう求める請願が出された。

実際の「プロジェクト・ブルーブック」とは?

プロジェクトブルーブックは、米国空軍(USAF)が実施した未確認の飛行物体(UFO)に関する一連の体系的な研究の1つ。

1952年に始まったが、プロジェクトSign(1947)とGrudge(1949)に続く、この種の研究では3番目のもの。

1969年12月に調査の終了命令が出され、すべての活動が1970年1月19日に正式に終了した。

プロジェクトブルーブックには2つの目標があった。

1、UFOが国家安全保障に対する脅威であったかどうかを判断する。

2、UFO関連のデータを科学的に分析する。

何千ものUFOレポートが収集、分析、および提出された。UFOについて異常はないと結論付けた「コンドンレポート」(1968)と、国立科学アカデミーによるレポートのレビューの結果、「プロジェクト・ブルーブック」は終了した。

その内容は秘密とされたが、2015年に公開された。

キャスト

ハイネック博士(Dr. J. Allen Hynek)役  エイダン・ギレン(Aidan Gillen)1968年アイルランド生まれの俳優、作家、監督。『ゲーム・オブ・スローンズ』 (2011)、『ダークナイト ライジング』 (2012)などに出演。

クイン大尉(Captain Michael Quinn)役 マイケル・マラーキー(Michael Malarkey)

ミミ(Mimi Hynek)博士の妻 役 ローラ・メンネル(Laura Mennell)1983年6月21日生まれ。英国系アメリカ人の俳優、歌手。テレビシリーズの『The Vampire Diarie』のEnzo役で知られる。

スージー(Susie Miller)役 クセニア・ソロ(Ksenia Solo)1980年4月18日カナダ生まれの女優、プロデユーサー。『Alphas』 (2011)、『ヘイヴン-謎の潜む町』(2010)、『エアポート ユナイテッド93』 (2006), 『ウォッチメン』 (2009)、『FRINGE/フリンジ』 (2008)、『スーパーナチュラル』 (2005)、『ヤング・スーパーマン』 (2001)、『こころ呼ぶとき』(2014)など。

ハーディング将軍(General James Harding)役 ニール・マクドノー(Neal McDonough)1966年2月13日アメリカ生まれの俳優、作家、プロデユーサー。TVドラマ『SUITS/スーツ』、『バンド・オブ・ブラザーズ』、『マイノリティ・レポート』、『キャプテン・アメリカ』、『ジャスティファイド』、『デスパレートな妻たち』、『キャプテン・アメリカ』、『ウォーキング・トール』など。最近では、受賞歴のある映画『グレーター』、スティーブン・キングの『1922』、Netflixの『ゲームオーバー!』に出演。

バレンタイン将軍(General Hugh Valentine)役 マイケル・ハーニー(Michael Harney)1990年代初頭からテレビで活躍する俳優。『NYPDブルー』(ABC 1993-2005)、『デッドウッド』(HBO 2005-2006)、『ウィード』などに出演。

フェイ(Faye)役 ジル・モリソン(Jill Morrison)カナダ生まれの女優。『ミーン・ガールズ』 (2004)、『Fort Salem』(2020) 。

Photos: IMDb

『プロジェクト・ブルーブック』クリエイター

製作総指揮 ロバート・ゼメキス

1951年5月14日イリノイ州シカゴ生まれ。学生時代に監督した短編映画がスティーヴン・スピルバーグ監督の目に留まり、スピルバーグ監督作『1941』(1979)の脚本を大学の同級生だったボブ・ゲイルと共に執筆。『抱きしめたい』(1978)で監督デビュー。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(1985)が大ヒットとなり、続く2作の監督も務めて一躍メジャー監督の仲間入りを果たす。トム・ハンクス主演の『フォレスト・ガンプ/一期一会』(1994)で念願のアカデミー賞作品賞・監督賞を受賞。『コンタクト』(1997)、『ポーラー・エクスプレス』(2004)など3DCGやVFXを駆使した映画も得意にしている。2020年公開予定のアン・ハサウェイ主演『The Witches(原題)』の監督も務めている。

監督 ロバート・ストロンバーグ

1965年生まれアメリカの特殊効果アーティスト。デザイナー、映画「マレフィセント」で映画監督としてデビュー。「アバター」「アリス・イン・ワンダーランド」ではデザインプロデュースをリード。その後多数の作品に携わり、アカデミー賞の最優秀美術賞を受賞

クリエイター デヴィッド・オレアリー(David O’Leary)

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