海外ドラマ『リトル・ファイアー〜彼女たちの秘密』感想レビュー[ リース・ウィザースプーン主演]

『リトル・ファイアー〜彼女たちの秘密』

どの家族にも秘密があり、

どんな母親にも悔恨があり、

小さな火花はやがて大火事となる!

リース・ウィザースプーンとケリー・ワシントンが主演かつプロデュースした

ベストセラー小説『Little Fires Everywhere』のドラマ化!

脚本、演出、キャストの3拍子が揃って秀逸!

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あらすじ

ミアとパール母娘
ミアとパール母娘がシェイカー・ハイツに越して来たことから物語は始まる。

『リトル・ファイアー〜彼女たちの秘密(原題: Little Fires Everywhere) 』は、オハイオ州のシェイカー・ハイツという秩序と調和のユートピア的理想主義のもと建設された高級住宅街を舞台に繰り広げられるドラマだ。

その住宅街で、誰もが羨むような、裕福で一見完璧な生活を送るリチャードソン一家。

その街に貧しいながらも幸せそうなアーティストのミア・ウォレンとその娘パールが街にやって来て、エレーナ・リチャードソンが所有する家をウォレン母子が借りることに。

大家と店子として出会ったエレーナとミア。その2人は考え方や価値観の違いから次第に対立を深め、双方の家族にもケミストリーが生じ、波風が立ち始める。

ミアは、中華料理店でアルバイトを始め、そこで一緒に働く中国からの不法滞在の女性ビビ・チャウと仲良くなるが、ビビの告白を我がことのように受けとめたミアがビビを支援したことで、2つの家族により亀裂が生じ始めるのだった。

2つの家族にすでに潜んでいた問題が、2つの家族が出会ったことが触媒となってケミストリーが生じ、両家の家族の秘密が絡まり合って、問題が表面化して行き、やがて衝撃的な結末を迎える。

ドラマは、消防車が火事現場へ急ぐ場面から始まる。シェイカー・ハイツの高級住宅が炎に包まれ、次女のイジーの姿が見当たらない。

車内で待機するイジーを除く子供たち3人が会話する。

「彼女(母エレーナ)は何て?」

「多分イジーのせいに」

「いつもどおり」

燃焼促進剤が使われ、イジーの姿がないことから彼女の放火を疑う消防士に対し、仕事から帰宅した父親は「イジーは関係ない」という。

「エレーナ、君が中にいることを承知で誰かが故意に火を付けた。イジーじゃないなら、誰が?」

画面はエレーナが沈黙したままオープニング・シーケンスへ移り、1997年8月の戻って物語は始まる。

エピソードごとのあらすじ

リース

1.火花
オハイオ州のシェイカー・ハイツは秩序と調和のユートピア的理想主義のもと建設された住宅街。そこで、絵のように完璧な生活を送るリチャードソン一家だが、アーティストのミア・ウォレンとその娘パールが越してきたことにより、生活が一変する。罪悪感からミアとパールの親子に家を貸すエレナ・リチャードソン。二つの家族の運命が絡みだす。

リースとケリー

2.種まですべて
ムーディとパールの友達づきあいが深まるにつれ、エレナとミアの関係は次第に張り詰めていく。提出された経歴書に不備があり不安に思ったエレナはミアの過去を調べることに。一方、レクシーはイェール大の小論文のテーマに悩む。ミアはバイト先の同僚で移民のビビ・チャウと仲良くなるが、ビビの告白は、多くの人を巻き込むことになる。

3.70セント
ミラベル・マッカーラの1歳の誕生パーティーの準備が進むなか、ミアはビビの娘を探す手伝いをする。ホームカミングの日、友達以上に関係になりたいムーディだが、パールは乗り気ではない。一方、イジーはエイプリルにあるメッセージを送る。友人関係を深めるミアとエレナだが、ミラベルの誕生パーティーでミアがあることを発見し、二人の関係が脅かされる。

ミアとパール

4.くもの巣
レクシーはブライアントとのセックスにのめり込むと同時に、パールとの友達づきあいも深めていく。ムーディはパールとレクシーの関係をうらやむ。レクシーに影響を受け、性的に目覚めたパールはトリップに狙いを定める。ミラベル(メイ・リン)の件で、意見が合わないミアとエレナは裁判で決着をつけることにする。

5.デュオ
マッカーラの親権訴訟を担当することになり大忙しの父親ビル・リチャードソンにイジーは大いに落胆する。自分の身に起きたことに動揺したレクシーは、パールに助けを求める。そのころ、マッカーラが親権争いに至った責任は自分にあると感じたエレナは、ミアの過去を暴く手がかりを求めて、ニューヨークに行き、古い知り合いに協力を依頼する。

6.不吉なもの
1981年、ニューヨーク・シティーのビジュアル・アーツという学校で学び始めたミアは、そこで会ったポーリーン・ホーソーンという写真家に心を奪われる。学費を捻出するため、ミアは人生を一変させる決断を下す。そのころ、オハイオでは、4人の子供を抱え奮闘するエレナは、自分が選んだ人生に疑問を持ち始める。

リトルファイアー

7.完璧な家族
ミア、ビビ、弁護士のエド・ランはマッカーラ夫妻に対する訴訟の準備に入る。イジーとエレナとの関係が限界に達したころ、同じような経験をしたことがあるイジーとミアの距離は一層縮まる。ビルとエレナの結婚が試練の時を迎える。トリップとパールがつきあいを深めるころ、レクシーとブライアンには別れの時が近づいていた。

リトルファイアーのミア

8.新たな道
エレナがパールに暴露した事実は、パールとミアの関係に永遠に傷を残しかねないほどのものだった。トリップとパールの秘密を知り、ムーディは裏切られた気分になる。親権を巡る裁判で下った評決をきっかけに、悲劇的な事件が次々と起こり、3人の登場人物がシェイカー・ハイツから永遠に姿を消すことになる。

出典/Amazonプライム・ビデオ

『リトル・ファイアー』を観た感想など

自分の価値観という鳥かごに我が子を小鳥のように閉じ込めようとする母親。

従順にかごの中で生きようとする子もいれば、かごから出て解放されようと必死にもがく子もいる。

親子兄弟でも価値観は異なり、秘密、疑念、裏切りがあり、最初はちょっとした火花に過ぎなかった軋轢が、やがて大きな炎と化して家族を襲う。

しかも、公私ともに頑張って来た裕福な母親が、たまたまある母娘と出会ったことをきっかかけに、家族内に潜んでいた小さな火種が大きな炎となって燃え広がって行く。

世界中の一見幸せに見えるどの家族にも起こり得る、そうした些細なことから始まる家族の崩壊と気づき。

愛がないわけではない。いやむしろ愛するからこそ葛藤や軋轢が生じ、ひょんなことからそれが大きな亀裂に発展して行ってしまうのだ。

性や人種の問題も絡み、考えさせられもする。

エピソード1〜2あたりはまだ序章であるためもたつき感があるが、エピソード3あたりからグイグイと引き込まれ、一気に最終話まで観てしまった。

エピソード1〜2あたりで観るのを止めずに少なくともエピソード3までぜひ観ていただきたい。

このドラマのプロデユーサーも務めた、筆者が個人的には好きな女優の1人であるリース・ウィザースプーンとケリー・ワシントンの演技の素晴らしさや魅力は言うまでもなく、2人の子供を演じる俳優らの演技も良く、脚本、演出、キャストともに秀逸なドラマ作品。

原作はセレステ・イング著『Little Fires Everywhere』

原作は、Celeste Ng (セレステ・イング)著『Little Fires Everywhere』。

直訳すると「どこにもある小さな火種」か。

Celeste Ng(セレステ・イング、中国語:伍綺詩)(1980年7月30日生まれ)は、アメリカの小説家。彼女は、多くの短編小説を発表している。

最初の小説、『Everything I Never Told You』は2014年6月26日にリリースされ、「Amazon Book of the Year賞」を受賞し、批評家からの賞賛された。

短編小説「Girls, At Play」は2012年にプシュカート賞を受賞し、2015年にはアレックス賞を受賞。

彼女の最新の小説は、『Little Fires Everywhere』で、2020年にグッゲンハイムフェローシップを取得したが、この小説が今回紹介したドラマ『リトル・ファイアー』の原作である。

また、彼女はこのドラマのプロデューサーも務めた。

原作とドラマの違い

原作とドラマには下記のように幾つかの違いがある。ネタバレを含むものもあるので、それが嫌な方は飛ばしてください。

  1. ドラマではミアとパールは黒人だが原作では白人労働者
  2. エレナとミアの出会い方が違う
  3. ドラマではイジーはゲイとして描かれるが原作ではアウトロー
  4. ドラマではミアとポーリーン(アートの師匠)は恋愛関係になるが原作では師弟関係
  5. ドラマではミアは性的には自由人だが、原作では性的な関心をを持たない「無性愛者」
  6. ドラマでミアはビビの弁護士費用を捻出するためポーリーンから譲り受けた写真を手放すが原作では売らない
  7. ドラマではパール出産の秘密を彼女に打ち明けるのはエレナだが原作ではミアがパールに打ち明ける
  8. エレナは元彼のジェイミー(ドラマでは「ニューヨーク・タイムズ」の記者)と会わないし、元彼は元ヒッピーでその後ベトナム戦争に徴兵
  9. ドラマではレクシーは小論文のネタをミアから盗むが、原作ではレクシーに憧れていたミアがレクシーのために代筆する
  10. ドラマでは母エレナがレジーに冷たいのは、エレナが第4子を望まなかったことが原因として描かれるが、原作では未熟児で生まれたレジーを失う恐怖から来るものとして描いている
  11. 家に火をつけた人物がドラマと原作では異なる

参考サイト:exciteニュース

『リトル・ファイアー』の主なキャスト

REESE WITHERSPOON(エレナ、ELENA RICHARDSON役)

リース・ウィザースプーン
リース・ウィザースプーン

リース・ウィザースプーン。映画「The GoodLie」、「Big Littele Lies」(ビッグ・リトル・ライズ)等で知られるアカデミー賞女優。このドラマのエグゼクティヴ・プロデューサーでもある。

彼女が原作に惚れ込んで、もう1人の主演ケリー・ワシントンとともにプロデューサーを務め、ドラマ化が実現したという。

牧師かつ大学の学長でアメリカ独立宣言に署名した一人ジョン・ウィザースプーンの子孫である。

ジョン・ウィザースプーン
アメリカ合衆国の独立宣言に署名したジョン・ウィザースプーンはリースの先祖

KERRY WASHINGTON(ミア、MIA WARREN役)

ケリー・ワシントン
ケリー・ワシントン

ケリー・ワシントン。1977年1月31日生まれ ニューヨーク生まれ。イェール大学とダートマス大学に合格したが、両校とも辞退した。

ゴールデングローブ賞ノミネート女優、プロデユーサー。このドラマのエグゼクティヴ・プロデューサーでもある。

出演作は「Django Unchained」、「Scandal」(2012)、「Save the Last Dance」(2001)等。

2016年にはHBOフィルム制作の「コンファメーション」(Amazonプライムビデオで配信)で主人公アニータ・ヒルを演じていて、必見。

私生活では2013年にNnamdi Asomughaと結婚し、2人の子どもがいる。

JOSHUA JACKSON(ビル、BILL RICHARDSON役)

Joshua
ジョシュア・ジャクソン

ジョシュア・ジャクソン。1978年6月11日、ブリティッシュコロンビアのバンクーバー生まれ。カナダ系アメリカ人の俳優。

母はアイルランドから1960年代後半に北米に移住したキャスティング・ディレクターのFIONA JACKSON。父はテキサス出身。

ジョシュアはカリフォルニアで8歳まで暮らしたが、母親、妹と一緒にバンクーバーに引っ越した。11歳の時、演技の道に進むことを決意したという。

10代のドラマシリーズ「 Dawson’s Creek (1998–2003)」のペーシーウィッター役、サイエンスフィクションシリーズ「フリンジ(2008〜2013年)」のピータービショップ役、ドラマシリーズ「 The Affair (2014–18)」のコールロックハート役として主演したことで知られている。ドラマのミニシリーズ「When They See Us (2019)」のミッキージョセフ役でも知られる。

出演映画には、

「The Mighty Ducks」 (1992–96)、「Cruel Intent」 (1999)、「The Skull 」(2000) 、「Shutter」 (2008)等がある。

カナダのインデペンデントフィルムである「The Week」 (2008)では、ベストパフォーマンス魔神賞を受賞。

私生活では、ジャクソンは2006年にドイツの女優ダイアンクルーガーと付き合い始め、10年後の2016年に関係を終えた。その後、2018年から、英国のモデルであり女優であるジョディ・ターナー-スミスと交際を始め、2019年12月に結婚、2020年4月に最初の子供を授かっている。

また彼はバンクーバーカナックスホッケーチームのファンで、2002年11月9日、警備員との喧嘩の後、ノースカロライナ州ローリーで行われたカロライナハリケーンホッケーの試合で、暴行ほかの容疑で逮捕されたことがある。

検察は暴行容疑を取り下げたが、アルコール教育プログラムへの参加と、残りの容疑を取り下げるための24時間の地域奉仕を彼に課した。

JADE PETTYJOHN(レクシー、LEXIE RICHARDSON役)

ジェイド・ペティジョン。2000年11月8日、ロサンゼルス生まれ。

「An American Girl」 のMcKenna Brooks、「School of Rock」のサマー役で有名に。「Revolution」, 「Criminal Minds: Suspect Behavior」、「Grimm」、「The United States Of Tara」、「The Mentalist,」、「 Pure Genius」など数々のテレビドラマに出演。2017年には「Rufus 2」、映画「Trial by Fire」などに出演。Karyn Kusma監督の映画「Destroyer」でニコール・キッドマン、Edward Zwick監督「 Trial by fire」でローラ・ ダーンとも共演。

ジェイド・ペティジョンと
ジェイド・ペティジョン(左)とレクシー・アンダーウッド

LEXI UNDERWOOD(パール、PEARL WARREN役)

レクシー・アンダーウッド。2003年8月28日、メリーランド州 チェバリー生まれ。女優、歌手。

2013年11月にワシントンDCの「フォーズシアター」で10歳のときに劇場デビュー。2014年、CBSの「Person of Interest」(TVシリーズ)で、クイーンビー役を演じたのがテレビデビュー。「The Good Doctor」(2017、アメリカ版)、「If Not Now, When?」(2019)に出演。CBSのシリーズ「Code Black」ではキャンベル博士(ボリスコジョー)の娘エミリー役、「Henry Danger Nickelodeon」ではナリー役を演じた。「Little Fires Everywhere」の演技はNYタイムズ紙で「エクセレント」と評価された。

配信

Huluオリジナルとして制作され、2020年3月18日にアメリカのHuluで配信開始。日本では5月27日からなぜかAmazonプライム・ビデオにおいてAmazon Exclusiveとして配信されている。

クリエイター

脚本・制作総指揮: Liz Tigelaar(『リベンジ』の脚本家)
監督: Lynn Sheltonほか

プロデューサー:Celeste Ng, Shannon Houston
副プロデューサー : Attica Locke, Nancy Won, Merri Howard
エグゼクティヴ・プロデューサー : Lynn Shelton, Liz Tigelaar, Kerry Washington, Pilar Savone, Reese Witherspoon, Lauren Neustadter

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