「弥生会計」にたどり着くまで苦労したわよね。
「いくつもの会計ソフトを買っては挫折」を繰り返していた。
そう。「弥生会計」を使い始めてからはもう、20年以上よね。
そうだね。早いね、時の経つのは
起業したての法人だと、公認会計事務所や税理士事務所に会計を依頼するのは、経済的負担が大きい。
でも経理・会計のことは分からないし、どうすれば良いのだろうか、悩みますよね。
そんな方におすすめなのが「弥生会計」。
以前はWindowsでしか使えませんでしたが、今は「弥生会計オンライン」があるので、Macでも使用できます。
ただ、オンライン版とパッケージ版には機能等に違いがあります。
そこで本記事は、「弥生会計パッケージ版」と「弥生会計オンライン」の違い等について解説します。
弥生会計に至るまで、さまざまな会計ソフトに挑戦したが挫折
法人登記してまもなくは会計事務所に依頼していたが顧問料が高くて、次には税理士に依頼した。
でも、会計事務所ほどではないがやはり費用がかかり過ぎるし、状況を早く知りたいからパソコンで管理したいと税理士に申し出たが、対応してくれなかったので、自分でやることにした。
でも税理士に依頼する前、Macで使える会計ソフトに幾つか挑戦しては使いこなせなかった経験があった。
当時のMac用会計ソフトはほとんどすべて購入して試したと記憶している。
しかし、もうやるしかないと考え、次に挑戦したのがIntuitの「QuickBooks」。
当時のQuickBooksは簡単にするために連動させ過ぎているがゆえの使いにくさもあって、次に導入したのが「弥生会計」だった。
QuickBooksを使ったことで会計の原理を理解することができたことから、当時は同じくIntuitでソフトの自由度の高い「弥生会計」を導入することに決めたのだ。
これが実に素晴らしかった。
もっと早く導入すれば良かったのだが、Windowsを使いたくない、買いたくない筆者にとって、Windowsでしか動作しないことがネックだったのだ。
家計簿感覚で入力するだけで自動処理してくれる弥生会計
何が素晴らしいかと言うと、宣伝文句にもあるように、「家計簿感覚で入力するだけで」「自動処理」してくれることだ。
今は知らないが、当時は他のソフトは科目のコード番号を入れなきゃいけないとか、修正すると他の箇所も修正しなければならない等の面倒臭さがあったが、弥生はそれらを自動で行ってくれた。
数年前(?)からは、次のような非常に助かる機能もある。
しかも、2015年以降に法人登記したばかりの起業家には、
電話・メール・チャット・画面共有案内などのサポート付きプランを初年度0円でご提供!
が適用される。
サポート
弥生会計には「弥生会計」と「弥生会計オンライン」がある。
弥生会計には「弥生会計」と「弥生会計オンライン」がある。
どちらも、
が可能。
弥生会計の特徴
「弥生会計」は、初心者でもすぐに使い始められ、帳簿付けから試算表、決算資料までかんたんに作成できる。
自動で入力、データも共有
クラウド&AIで業務効率がアップする。
「弥生会計」は、事業規模や利用目的に合わせて「弥生会計」か「弥生会計オンライン」かを選べる。
「弥生会計オンライン」とは?
1.オンラインをおすすめの方
2.取引入力
- 簿記知識がなくても、日付や金額などを入力するだけで、小規模法人事業者に必要な仕訳が自動作成できる。
かんたん4ステップで登録完了
スマート取引取込
- 銀行明細、クレジットカードなどの取引データ、紙のレシートや領収書のスキャンデータや、オンライン請求書データやPOSレジシステムで入力したお店の売上データを自動で取り込み、自動仕訳。
- 金融機関からダウンロードした取引明細や帳簿、ご自身で作成いただいたCSV形式のファイルを取り込むことも可能なので、入力と仕訳の手間が省ける。
スマホ入力
- 弥生会計 オンライン専用のスマートフォンアプリから、取引を入力できる。
- 移動時間や待ち時間などスキマ時間に、旅費交通費や消耗品費などスマホから入力することで、効率化が図れる。
POINT
仕訳の入力
- 複式簿記に慣れている方は、「仕訳の入力」画面から、効率よく仕訳を行える。
3.レポート・集計
レポート
- グラフィカルなグラフで、レポートを表示することができるので、分析に慣れていない方でも経営状況をひと目で把握することができる。
科目別損益レポート
- 円グラフで、販売管理費の中で広告宣伝費が占める割合がわかる。
- 棒グラフで、広告宣伝費に月々どれくらい使ったかを確認できる。
損益レポート
- 広告宣伝の効果が損益につながったかを確認できる。
レポートから帳簿への追跡が可能
- 気になったレポートの数字をクリックすると、その取引の一覧が表示されるので、明細の内容を確認したいときも便利。
集計表作成
- 残高試算表は自動集計され、月次でも年間推移でも確認できる。
- 帳簿への追跡(ジャンプ)も可能。残高試算表・残高推移表は、PDFまたはExcelでダウンロードできる。
4.印刷帳票サンプル
- 見やすくきれいな帳票を作成できる。
総勘定元帳
決算報告書/貸借対照表(勘定式)
5.主な機能
取引入力
- スマート取引取込
- かんたん取引入力
- 仕訳の入力
帳簿
- 現金出納帳
- 預金出納帳
- 売掛帳
- 買掛帳
- 固定資産台帳
- 仕訳帳
- 総勘定元帳
レポート
- 取引・残高レポート(日別取引レポート、残高試算表、残高推移表)
- 損益レポート(損益レポート、科目別損益レポート、取引先別損益レポート)
- 貸借レポート
- 消費税の確認(科目別消費税額の確認、 消費税納付見込み額の確認)
法人決算
- 貸借対照表
- 損益計算書
- 販売費及び一般管理費内訳書
- 株主(社員)資本等変動計算書
- 注記表
中間決算には対応していません。
個人事業主の決算・申告には対応していません。
\Macも使える会計ソフト/
「弥生会計パッケージ版」とは?
スタンダード、プロフェッショナル、ネットワークの機能の違い(弥生会計公式サイト)
1.こんな方におすすめです
2.取引入力
かんたん取引入力
- 取引の種類を選んで、日付と金額を入れるだけだから、仕訳に自信のない方でも安心。
- 入力した内容は、関連する帳票に自動転記されるので、集計表も決算書もかんたんに作成できる。
かんたん4ステップで登録完了
スマート取引取込
- 銀行明細、クレジットカードなどの取引データ、紙のレシートや領収書のスキャンデータや、オンライン請求書データやPOSレジシステムで入力したお店の売上データを自動で取り込み、自動仕訳。
- 金融機関からダウンロードした取引明細や帳簿、ご自身で作成いただいたCSV形式のファイルを取り込むことも可能なので、入力と仕訳の手間が省ける。
帳簿入力
- 「弥生会計 20」には、「現金出納帳」「預金出納帳」「売掛帳」「買掛帳」 「経費帳」などの簡易帳簿が用意されている。
- 帳簿は必要に応じて増やすこともできる。
伝票入力
- 伝票での記帳に慣れている方は、伝票画面から効率よく仕訳を行える。
- 日付から科目まで、入力項目をマウスで選択して入力することもできる。
- 面倒な複合仕訳の入力も手際よく行える。
3.レポート・集計
集計表作成
- グラフィカルなグラフで、レポートを表示することができるので、分析に慣れていない方でも経営状況をひと目で把握することができる。
Excelへの書き出し
- ワンクリックでMicrosoft Excelへデータを書き出せます。オリジナルの資料もすぐに作成でき、会計データ を有効活用できる。※ ただし、この機能のご利用には、Microsoft Excel 2010以降が必要。
資金繰り
- 資金残高の推移を[資金繰りシミュレーター]で管理できます。定期的な入出金予定を登録し、売掛金の回収や買掛金の支払条件の設定によって、入力日付から60日後までの資金残高をシミュレーション。
- 先々の資金調達や運用に対して、余裕を持った早めの対応が可能になりる。
部門別集計
※プロフェッショナル限定機能
- 残高試算表は自動集計され、月次でも年間推移でも確認できる。
- 帳簿への追跡(ジャンプ)も可能です。残高試算表・残高推移表・消費税集計表などの各種集計表をすばやく確認・印刷できる。
4.印刷帳票サンプル
- 見やすくきれいな帳票を作成。
総勘定元帳
決算報告書/貸借対照表(勘定式
5.主な機能
取引入力
- スマート取引取込
- かんたん取引入力
- 帳簿入力
- (現金出納帳など)
- 伝票入力
- (入金/出金/振替伝票)
- 仕訳帳/元帳入力
- (仕訳日記帳など)
帳簿
- 現金出納帳
- 預金出納帳
- 売掛帳
- 買掛帳
- 経費帳
- 仕訳日記帳
- 総勘定元帳
- 補助元帳
集計
- 残高試算表
- 残高推移表
- 消費税集計表
- 日計表
- 現預金明細表
- 科目別税区分表
- 補助残高一覧表
決算
- 貸借対照表
- 損益計算書
- 販売費及び一般管理費内訳書
- 株主資産等変動計算書
- 注記表
- 製造原価報告書
- 消費税申告書
- 青色申告決算書/収支内訳書(個人)
- 所得税確定申告書B(個人)
「弥生会計 20 プロフェッショナル」だと、部門管理や経営分析までできる。
「弥生会計 20 プロフェッショナル」を購入すれば、下記のような部門管理や経営分析ができる。
部門管理
- 残高試算表 (部門対比)
- 予算実績対比表 (部門対比)
予算管理
- 予算実績対比表 (部門対比)
経営分析
- 比率分析
- ABC分析
- 損益分岐点分析
- 5期比較財務諸表
資金繰り
- 資金繰り管理
- 借入金管理
- 預貯金管理
決算
- 勘定科目内訳書
- 法人事業概況説明書
- キャッシュ・フロー計算書
\やよいの青色申告/
まとめ
会計ソフトの弥生会計には、「弥生会計」と「弥生会計オンライン」がある。
「弥生会計パッケージ版」は、Windowsでしか動作しないが、「弥生会計オンライン」は、WinでもMacでも使える。
「弥生会計パッケージ版」を必要とする方
- 会計・経理業務経験者
- Windowsを使っている方
- 取引形態が多様(手形取引や複合仕訳が多い方、伝票枚数が多い方)
- 個人の申告もしたい方(法人成りを予定されている個人事業主の方など)
- サクサク動く操作感で入力をしたい方
- 部門管理や経営分析もしたい方
「弥生会計オンライン」を必要とする方
- 経理初心者の方
- Macで作業したい方
- 取引形態が比較的単純(現金・預り金の取引が大半の方
- 1~3名程度の小規模事業所や起業直後、合同会社の方
- テレワークで使える会計ソフトをお探しの方
- 会計ソフト利用に手軽さ、利便性を重視する方
どちらにも共通する特長
- 家計簿感覚で入力するだけで自動処理
- スマート取引取込:銀行明細やクレジットカード、Webサービスなどと連携して、取引データをソフトに自動取込&自動処理!
- 確定申告/法人決算書類の作成:ガイダンスに沿って入力するだけで、控除額を自動計算&書類作成が完了!
オンライン版とパッケージ版の比較
機能 | オンライン版 | パッケージ版 |
---|---|---|
スマート取引取込 | ○ | ○ |
端末 | Mac, Windows | Windowsのみ |
スマホ入力 | ○ | × |
取引入力 | スマート取引取込 かんたん取引入力 仕訳の入力 | スマート取引取込 かんたん取引入力 帳簿入力(現金出納帳など) 伝票入力(入金/出金/振替伝票) 仕訳帳/元帳入力(仕訳日記帳など) |
帳簿 | 現金出納帳 預金出納帳 売掛帳 買掛帳 固定資産台帳 仕訳帳 総勘定元帳 | 現金出納帳 預金出納帳 売掛帳 買掛帳 経費帳 仕訳日記帳 総勘定元帳 補助元帳 |
レポート/集計 | 取引・残高レポート(日別取引レポート、残高試算表、残高推移表) 損益レポート(損益レポート、科目別損益レポート、取引先別損益レポート) 貸借レポート 消費税の確認(科目別消費税額の確認、 消費税納付見込み額の確認) | 残高試算表 残高推移表 消費税集計表 日計表 現預金明細表 科目別税区分表 補助残高一覧表 [プロフェッショナル版限定] 部門別集計 経営分析 資金繰り管理 決算の内訳書・法人概況説明書・キャッシュフロー計算書 |
決算 | 貸借対照表 損益計算書 販売費及び一般管理費内訳書 株主(社員)資本等変動計算書 注記表 ※ 中間決算には対応しておりません ※ 個人事業主の決算・申告には対応しておりません | 貸借対照表 損益計算書 販売費及び一般管理費内訳書 株主資産等変動計算書 注記表 製造原価報告書 消費税申告書 青色申告決算書/収支内訳書(個人) 所得税確定申告書B(個人) |
中間決算 | × | ○ |
個人事業主の決算・申告 | × | ○ |
上表にあるように、購入する際に最も注意が必要な点は、オンライン版が、中間決算や個人事業主の決算・申告には対応していないことだ。
もう1つの注意点は、税務申告に必要な書類を他のソフトで補う必要があることだ。筆者は無料の「フリーウェイ税務」(スグレモノ!)を利用している。
結論
弥生会計を導入することで自分が経営する法人の会計、決算は一気に楽になったことは確か。気がつけばもう20年以上のユーザーだ。
\Macでもできるオンライン会計なら/