スマートロックの【Sesame(セサミ)】を指紋認証やSuicaなどのカード、AppleWatchなどで解錠できる【Sesameタッチ】。
帰宅時にスマホ以外で解錠できるのは非常に便利だ。
この【Sesameタッチ】の特徴や設定方法などの「購入レビュー」をお届けする。
【セサミタッチ】とは?
【セサミタッチ】とは、スマートロック【セサミ】のオプションで、これによって【セサミ】を指紋認証やICカード、AppkleWatch等で簡単に解錠できるスグレモノなのだ。
サイズ | 60.2mm × 37.8mm × 24.0mm |
重さ | 59g(電池2個あり)35g(電池なし) |
元箱と同梱の品々
【セサミタッチ】の特徴
【セサミタッチ】には以下の特徴がある。
1.簡単に指紋を読み込み認証
実に簡単に指紋を登録できます。指紋登録の最大数は100。
2.カードを読み込んで解錠
専用カードは不要。手持ちのSuicaやICカードで簡単にセサミの開錠が可能であり、
FeliCa、MIFAREを搭載しているカード(Suica、PASMO、社員証など)が使用できる。
3.スマートウォッチ内のカードでも
改札を通るように、スマートウォッチ内のSuicaも利用可能。Apple Watchに限らず、使用可能なICカードを搭載したスマートウォッチでも。スマホの中のICカードでもかざすことで解錠できる。
4.100コの指紋登録が可能
最大100枚の指紋が登録できるので、大家族でも安心。
5.セサミタッチProと同じ機能
SESAMEタッチ Pro(写真左)からキーパッドをなくしただけで、他の機能は全く同じだ。
6.超コンパクトサイズ
約3.8cm×6cmと超コンパクトサイズ!
7.防水防塵
IP65防水防塵。長期間屋外に設置しても安心だ。
【セサミタッチ】ハードウェアの手順
本体ウラ側の2本のネジを十字ドライバーでゆるめる。
ウラブタをマイナスドライバー等を使って外す。
絶縁テープを外す。
フタのネジを締め直す。
【セサミタッチ】アプリの設定手順
セサミのアプリを起動し、右上の「+」を押す。
「新規デバイス」を押す。
【セサミタッチ】を選ぶ。
アプリをアップデートする。「SesameOSの更新と再起動」を押す。
「ICカードを管理」を押す。
「+」を押し、タッチのセンサーに指を押しつけ、「ピッ」となるまで押す。指紋登録を追加する時は、右上の「+」を押して、同様に繰り返す。
指紋名の変更方法
「セサミを追加」を押し、セサミと紐づけする。
使用するセサミを選ぶ。ここでは「セサミ5」。
取り付ける
センサーに指を付け、セサミが正しく作動することを確認したら、セサミタッチを取り付ける。
取り付け方は、強力両面テープ(3Mテープ)で錠の近くに接着させる。
【Sesameタッチ】のリセット方法
Sesameタッチのリセットは、下記のように行う。
ネジ穴の上の小さい穴(赤矢印の先)をクリップのような先の細いもので、青いランプが消灯するまで長押しする。
【Sesameタッチ】使った感想
スマホを取り出してアプリを起動せずとも、指先をタッチするだけで解錠できるのはホントに便利だ。
一度この【Sesameタッチ】を装着してしまうともう手放せないだろう。
指紋登録などの設定から取り付けまでは非常に簡単。
3M両面テープで接着するため、貼る箇所は平らな平面でなければならないし、一度接着すると強力なため、剥がしたらドアの塗料が剥げてしまった。
また、簡単ではないとはいえ、剥がして盗む輩がいないとは言えない。
その点をサポートに質問したところ、次のような回答をもらった。
セサミタッチの盗難防止対策につきまして現在検討中ではございますが、
CandyHouseセサミチームの回答
現時点では盗難防止のアラームなどは搭載しておりませんため、
屋外に設置している以上誰かに盗難されてしまう可能性もございます。
しかしながら、セサミにつきましては屋内のドアに貼り付けるため、
他の誰かに勝手に他のセサミタッチ/タッチProとペアリングをされることはございませんのでご安心ください。
ただ欲を言えば、指先タッチから解錠までの時間がもう少し短くなってほしい。
現在は指をタッチしてから解錠まで3秒ちょっとかかるが、2秒以下まで短縮されればよりストレスフリーとなる。
今後のアップデートに期待しよう。
もうひとつ気になるのは、将来的なことだが、電池交換。
電池が切れたら【Sesameタッチ】本体をドアから引っ剥がして、2本のネジを外して電池を交換することになる。
さらにドアの塗料が剥げるかもしれないし、予備があるとはいえ本体の3M両面テープを新たなテープに貼り替え、ドアに接着し直さねばならないのでややメンドー感がある。
Sesame本体のように簡単に電池交換ができるようになってほしい。
メーカーCandyHouseの誕生と会社概要
始まりは当時26歳の台湾人のスタンフォード留学生 Jerming Gu が大学内のスターバックスで注文の列に並んでいる時のことでした。
彼は自分以外の学生が皆、カードをスワイプして颯爽とドリンクを受け取っていく姿を目にし、ショックを受けました。その姿はとてもスマートで、モタモタと小銭を探している自分は明らかに浮いていてかっこ悪く、まるで次元が違うかのようにさえ感じ恥ずかしくなりました。
次の日、Jerming はすぐにデビットカードを作り、それからは財布も小銭も持ち歩かなくなりました。
かさばる財布がなくなったことで、支払いがスムーズになっただけでなく、ポケットもスッキリし彼はとてもいい気分になりました。
しかししばらくするとまだ完璧ではないことに気づきました。
ポケットにはまだ鍵が残っていたのです。このデコボコした邪魔なものをどうにかしたい。そこで思いついたのが、スマホを鍵にするという発想でした。
ちょうどその時、シリコンバレーではクレジットカードさえスマホに取り込めるというものも出てきていました。
『これからは、全てをスマホ一つにまとめよう。
そうすればもう、スマホさえ持ち歩けばいいのだ。』
そう思い立った彼はちょうど友人と共同購入していた当時流行ってる3Dプリンターを使って、鍵をスマホで開閉させるロボットの開発を始めました。その時、学校の寮に住んでいた彼はドアロックを交換することはできなかったので、簡単に取り付けれることが必須でした。
さらに妻の友人の夫にスタンフォードの優秀なコンピューターサイエンスの韓国人エンジニアが居ると知ると、Jermingは彼をプロジェクトに誘い込み、ロボットを動かすソフトウェアを開発しました。
そうやって完成したロボットが初めて動いた時、彼らは胸を高鳴らせました。これがあればスマートフォン一つで鍵を開閉することが出来、鍵に縛られることも無くなるのだと。彼らは『盗賊アリババ』の魔法「オープン・セサミ(ひらけ、ごま)!」を手に入れたのです!
そして彼らはきっと自分たちだけじゃなくもっと多くの人がこれを待ち望んでいるのではと思い、このロボットを「SESAME(セサミ)」と名付け、2015年にアメリカのクラウドファンディング「Kickstarter」にて発表しました。その反響は驚くべきもので、当初の目標額を超え、たった2ヶ月で1,4億円を達成しました。
こうしてキャンディ・ハウスと「SESAME」は誕生しました。
そしてこれは私たちの第一歩でしかありません。キャンディ・ハウスは今も常にシンプルかつ革新的で、驚きや楽しみに満ちたライフスタイルを模索しています。これから皆様に、お菓子の家を見つけた子供のようなワクワクと感動をシェアしていきたい。これこそが私たちの目標でもあり、喜びなのです。(公式サイトより)
会社名 | CANDY HOUSE JAPAN 株式会社 |
所在地 | 東京都中央区入船1丁目9−8ピエノアーク入船5階 |
設立 | 2017年10月25日 |
資本金 | 1.5億円(2023年6月末時点) |
代表 | 古哲明 Jerming Gu |
CANDY HOUSEはアメリカ・シリコンバレーに本社を持つスマートロボットの会社。 現在はアメリカの他にも台湾に生産拠点を置き、日本にもオフィスを置いて活動。 2015年2月に米クラウドファンディングにてスマートロック 「SESAME」として発表。
追記 スライドカバー
2-24年9月、電池交換の際、両面テープでドアに接着したセサミタッチを剥がさなくてはならなかった。
その際、両面テープが強烈過ぎて玄関ドアの塗装が剥がれてしまった。
そのことをメーカーのキャンディハウスに伝えると、現在はスライドカバーになっており、その製品を無料で送ってくれるというではないか。
調べてみると、X(エックス)でクーポン無料配布が告知されていた(税抜580円。
メールで通知が来てたのだろが、筆者は全然知らなかった。
ちなみにこれは初の電池交換であるから、電離は1年2か月保ったことになる。
スライドカバーの取り付け方
セサミタッチのフタのネジをゆるめ、フタを外す。
スライドカバーのフタをネジで取り付ける
スライド部分を両面テープでドアに取り付け、セサミタッチをスライドさせて取り付ける
次からは電池交換が簡単だ。
まとめ
スマートロックの「セサミ」を指紋認証&カード&AppleWatch対応に簡単に変える別売の【セサミタッチ】。
その【Sesameタッチ】の特徴や設定方法などの「購入レビュー」をお届けした。
これで、スマホを持っていなくてもセサミを解錠できるようになり、とても便利だ。
CandyHouseの直営ショップはコチラ→