玄関の錠を電子上にしたいと思い、「セサミ」を検討しているのですが、いかがでしょうか。
オートロックや、Siriへの音声コマンドによる解錠・施錠のほか多くの機能を持つ、一度使うと便利で手放せない[SESAME(セサミ)]。
セサミは世界最小級スマートロックで、最新バージョンは「Sesame5」。
その「Sesame5」の特徴(メリット)、デメリット、専用アプリ「セサミ、ひらけゴマ!」やSiri やAlexaとの連携方法、さらに便利になるオプション製品や各種設定法を「購入レビュー」でお届けする。
「セサミ5」の特徴
工事不要
設置工事は不要。本体に貼られた3Mテープでくっつけるだけの簡単装着!取り外しも簡単なので賃貸でもOK!
QRで合鍵シェア
誰でも簡単に設置が可能で、合鍵のシェアもQRコードを読み取るだけ。
開け締めの履歴が残る
履歴の管理が可能。いつ誰が鍵を開け閉めしたか一目瞭然!
スマホからの操作だけではなくGoogle HomeなどのスマートホームデバイスやApple Watch、Siriなどからも操作ができる。
セサミタッチでSuicaカードや指紋認証で!
別売りの「タッチ」を買えば、スマートフォンさえも不要で、Suicaなどのカードでも解錠でき、指紋や暗証番号での解錠も実現!指紋は100コまで登録可能だ。
NFCタグもオプションで
NFCタグを買えば、アプリを開かなくてもスマホをNFCタグシールにタップするだけで簡単にセサミの施錠・解錠が可能!
Wi-Fiモジュールで遠隔操作も!
Wi-Fiモジュールを別途購入すれば、遠隔操作も可能!例えば、外出中に家族や友人が突然訪問してきても、アプリを使って遠隔操作でドアを開けて家で待ってもらうことも。また、留守中に訪れたオフィスの宅配便の受け取りも簡単に。荷物を受け取るためにわざわざオフィスに行く必要がなく、忙しい日々のストレス軽減につながる。
その他の特徴は以下のとおり。
【99%の鍵に対応】3Dプリンターによるアダプター作成も依頼できるので、一度スマートロックを諦めた鍵にも対応可能。特殊アダプターの依頼は鍵の写真を送ればやってもらえる。
【取付簡単】3Mテープでの貼り付けで設置が簡単。テープも3回分入っているので失敗してもすぐにやり直しが可能だ。テープなので賃貸でも使用できる。
【9種の開錠方法】アプリ、ウィジェット、Apple watch, 物理キーでの開錠が可能。さらにWifiモジュールとの併用で音声操作や遠隔操作が可能。セサミタッチやセサミタッチプロを併用すれば指紋認証、Suica等のICカード、暗証番号での開錠も可能に。
【オートロック】3秒から1時間の間でオートロックの指定が可能。鍵の閉め忘れ防止ができ非常に便利で安全。
【通知と履歴】Multi-Task機能搭載で複数台デバイスがBluetoothで同時にセサミに接続可能。 誰かがドアを開閉した際はスマホに通知、家族の帰宅状況を簡単に把握できるので、防犯にも最適。
【電池寿命】1年以上の電池寿命で安心して利用が可能。
【合鍵シェア】QRコードを使用して合鍵をシェアすることが可能です。物理的に鍵を渡すことなく、合鍵をシェアできる。
【速い&静か&軽い】認知してから約2秒で解施錠。ストレスなく解施錠が可能。セサミ5は摩擦が少なく音も静か。
ハードウエアの特徴
- サイズ:幅55mmx高さ93mmx奥行42mmのコンパクト設計
- 重さ:約104グラム(電池なしの状態)電池を含めると140ぐらむ
- カラー:ブラック、シルバー、ホワイト
商品名 | セサミ5 | セサミ4 | セサミ3 |
サイズ | 9.3×5.5×4.2cm | 9.27×5.4×5.7cm | 9.2×5.4x 5.7cm |
重量 | 105g | 105g | 100g |
・本体の厚み:サムターン部分の厚さが薄くなり、設置可能な鍵の種類が拡大
・色:待望の白、シルバーカラーが登場し、3色から選択可能に
・電池寿命:1年以上の電池寿命。電池残量が少なくなるとスマートフォンに通知(今後搭載予定)
・対応サムターン回転角度:360°以上の数回転も対応可能
・99%の鍵に対応可能: 別途特殊アダプターが必要な鍵の場合、有料600円/個(送料込・税込)にて3Dプリンターで作成しており、セサミ5と同時注文の場合も別途発送にななる。
・より先進的で、処理速度が格段に速い自社製半導体
磁力式の角度センサー
磁力式の角度センサーにより、完全な非接触かつ摩擦レスの仕組みを実現し、耐久性が向上しました。
一部部品をカット
角度センサーの電気抵抗部品が無くなり、コストを削減
自社開発チップ
セサミの中のチップが自社開発になり、半導体のコストを削減
ソフトウエアの特徴
ソフトウェアの主な特徴
- スマートフォンアプリを操作しドアを簡単に開け閉めできる。
- 誰でも簡単に設置が可能で、合鍵のシェアもQRコードを読み取るだけ。
- 他の誰かが開け閉めした際は通知が届いたり、Wi-Fiモジュールとの併用で遠隔操作もできるので、一度使えばその便利さから離れられないはず。
- スマホからの操作だけではなくGoogle HomeなどのスマートホームデバイスやApple Watch、Siriなどからも操作ができる。ICカードも使え、スマートフォンさえも不要で、指紋や暗証番号での解錠も実現。
ソフトウェアの進化
・SesameOS3を搭載したスマートロック(すでにセサミ3/4を持っていればアプリは引き続きセサミ3/4と同じアプリで使用できる。Appleストア/Google playストアにてセサミアプリを最新バージョン(SesameOS3)にアップデートしたうえで使用)
・Bluetooth API 無料公開予定
・Open sourceアプリ
・Matter対応予定
・タッチ/タッチプロとの連携:1台のセサミは2台のセサミタッチ/タッチプロと連携が可能
・Multi-Task機能搭載:複数台デバイスがBluetoothで同時にセサミに接続可能
・Always Connect:Bluetoothを探している間にWiFi経由で接続
・QRコードで鍵のシェア
・ログイン不要
・安定した履歴の反映
・安定したApple Watchアプリ(WatchOS7以上を搭載したSeries3以降の機種に対応)
・Widget機能
・NFCタグ対応(iOSはiOS13.1以上を搭載したiPhone XS以降の機種に対応)
・通知:誰かがドアを開閉した際はスマホに通知、家族の帰宅状況を把握
・リモート操作:別売りのWiFiモジュール利用で遠く離れた場所からも管理可能。(初代WiFiアクセスポイントは利用不可)
・連携: セサミ アレクサ Alexaセサミ Ok Google Hey Google Assistantセサミ Siri
(Alexa/Google連携にはWi-Fiモジュールが必要)
「セサミmini」と「セサミ3」の比較
付属品の数々
箱を開けると次の同梱物が入っているので揃っているかチェックしよう。
・金属製土台アダプター(1個), ・セサミ5用ドライバー(1本), ・セサミ5用3Mテープ(3回分), ・高性能高容量1800mAhのCR123AH 電池(2本。1回分), ・サムターン受けプラスチックパーツ(2個。1セット), ・サムターン受け金属パーツ(2個。1セット), ・金属製土台アダプター用ネジ(4個。1セット。), ・サムターン用ネジ(6個。1セット。), リチウムイオン電池2個
「セサミ5」の取り付け方法
スライドカバーを矢印の方向にずらし、絶縁シートを抜く。(写真は基本的には同じなのでSesame3のものを使用)
セサミを自分の家のドアにあてがい、サムターンを回してみて、位置を確認する。高さが足りない場合は、付属の調整プレートを取り付ける。筆者のように特殊なドアの場合は、特殊アダプターが必要になるが、セサミ以前のものが転用できる。初めての方は、CANDY HOUSEに依頼して作ってもらおう。
本体ウラの両面テープを剥がし、ドアに着ける。
\電池は予備を買っておくと慌てずに済む/
特殊アダプターを使う場合
特殊アダプター(写真)が入るようネジを外して、幅と高さを調節する。
- アームの幅を広げるには、ネジを付属のミニドライバーで外し、ネジ穴を移す。
- 同様にネジを移動してアームの幅を広げる。
- アームの高さを加えるには、このネジを付属のミニドライバーで外してずらし、調整する。
「セサミ3」アプリのダウンロードと設定方法
アプリを立ち上げ、右上の+を押し、「新規デバイス」を押す。
デバイスが検知されたら、選択する。
サムターンを回し、施錠の位置で「施錠の位置を固定する」、解錠のいちで「解錠の位置を固定する」を押す。
次に会員登録を行うので、右下の「自分」を押す。
自分のメールアドレスを入力し、「ログイン/登録」ボタンを押す。
4桁の認証コードが先ほど入力したアドレスに届く。
認証コードを入力欄に入れる。
登録完了。
セサミ5アプリ「セサミ、ひらけゴマ!」の設定
セサミ5のアプリ「セサミ、ひらけゴマ!」の設定方法
アプリ「セサミ、ひらけゴマ!」を開いて「セサミ5」を押し、「…」を押す。
アプリの設定画面になるので、「このセサミの鍵をシェア」を押す。
「オーナー」「マネジャー」「ゲスト」のうちからいずれかを選んで押す。
QRコードが発行されるので、それを読み取る。
鍵を受け取るスマホにもアプリをインストールし、「QRコードのスキャン」で取り込む。
- オーナー鍵:全機能が使用可能。オーナー、マネジャー、ゲストのキーの「シェア/削除」が可能。
- マネジャー鍵:全機能が使用可能。マネジャー、ゲストキーの「シェア/削除」が可能。
- ゲスト鍵:遠隔操作以外が使用可能。ゲストキーの「シェア/削除」が可能。
マネジャー鍵は、オーナー鍵と同等の機能なので、マネジャー鍵は同居の家族、ゲスト鍵は友人や知人に使うと良い。家族をゲストにしても構わない。
オートロックの設定
スマートロックの便利さを痛感するのが、オートロック機能。
設定は、設定画面から「オートロック」をアクティブにし、ロックまでの時間を選ぶだけ。
ドアを閉めると一定時間後に施錠する機能で、オフから3秒、5秒、7秒、10秒、15秒、30秒と1時間後までを設定可能。
Siri音声コマンド
「音声アシスタント(Siri)による施錠・解錠操作」にも対応している。
設定は、設定画面から「Siri音声コマンド」を選んだ後に、命令を入力してSiriに追加するだけ。
「手ぶら解錠」と同様、荷物などで両手がふさがっているときなどに、大変ありがたい機能だ。
Sriの設定方法
「セサミ施錠・解錠する」「セサミを施錠する」「セサミを解錠する」の中から設定したいものを選ぶ。
「短いフレーズを録音」を押して、命令する言葉を登録する。「ヘイ、シリ」と呼びかけSriを立ち上げ、「オープンセサミ」と言えば解錠される。
Amazon Alexaの設定
セサミ5は、スマートスピーカーのAmazon Alexaの音声操作に対応している。
「スキル・ゲーム」を押し、「sesame」で検索し、設定する。
※Alexa/Google連携にはWi-Fiモジュールが必要
使った感想
筆者にとってセサミは3代め。セサミミニから始まってセサミ3、そして今回のセサミ5だ。
2年ごとに買い替えていることになるが、それはモーター故障のため。
モーターがいかれて動かなくなったからだ。
保証期間は1年だから結局、新しいセサミを購入することになる。
2年を短いと感じるか十分と考えるかは人によって異なるだろう。
しかし、2年で故障したにもかかわらず買い替えて3代めのセサミ5を買って使うことになったのは、
やはりセサミにはそれだけの魅力があるからといえる。
なくてはならないものになってしまっているからだ。
買い替える時期に商品の価格が安くなっていることも、ライバル商品に浮気せず新セサミを購入する意欲につながっていることも確かだ。
CandyHouseの誕生と会社概要
始まりは当時26歳の台湾人のスタンフォード留学生 Jerming Gu が大学内のスターバックスで注文の列に並んでいる時のことでした。
彼は自分以外の学生が皆、カードをスワイプして颯爽とドリンクを受け取っていく姿を目にし、ショックを受けました。その姿はとてもスマートで、モタモタと小銭を探している自分は明らかに浮いていてかっこ悪く、まるで次元が違うかのようにさえ感じ恥ずかしくなりました。
次の日、Jerming はすぐにデビットカードを作り、それからは財布も小銭も持ち歩かなくなりました。
かさばる財布がなくなったことで、支払いがスムーズになっただけでなく、ポケットもスッキリし彼はとてもいい気分になりました。
しかししばらくするとまだ完璧ではないことに気づきました。
ポケットにはまだ鍵が残っていたのです。このデコボコした邪魔なものをどうにかしたい。そこで思いついたのが、スマホを鍵にするという発想でした。
ちょうどその時、シリコンバレーではクレジットカードさえスマホに取り込めるというものも出てきていました。
『これからは、全てをスマホ一つにまとめよう。
そうすればもう、スマホさえ持ち歩けばいいのだ。』
そう思い立った彼はちょうど友人と共同購入していた当時流行ってる3Dプリンターを使って、鍵をスマホで開閉させるロボットの開発を始めました。その時、学校の寮に住んでいた彼はドアロックを交換することはできなかったので、簡単に取り付けれることが必須でした。
さらに妻の友人の夫にスタンフォードの優秀なコンピューターサイエンスの韓国人エンジニアが居ると知ると、Jermingは彼をプロジェクトに誘い込み、ロボットを動かすソフトウェアを開発しました。
そうやって完成したロボットが初めて動いた時、彼らは胸を高鳴らせました。これがあればスマートフォン一つで鍵を開閉することが出来、鍵に縛られることも無くなるのだと。彼らは『盗賊アリババ』の魔法「オープン・セサミ(ひらけ、ごま)!」を手に入れたのです!
そして彼らはきっと自分たちだけじゃなくもっと多くの人がこれを待ち望んでいるのではと思い、このロボットを「SESAME(セサミ)」と名付け、2015年にアメリカのクラウドファンディング「Kickstarter」にて発表しました。その反響は驚くべきもので、当初の目標額を超え、たった2ヶ月で1,4億円を達成しました。
こうしてキャンディ・ハウスと「SESAME」は誕生しました。
そしてこれは私たちの第一歩でしかありません。キャンディ・ハウスは今も常にシンプルかつ革新的で、驚きや楽しみに満ちたライフスタイルを模索しています。これから皆様に、お菓子の家を見つけた子供のようなワクワクと感動をシェアしていきたい。これこそが私たちの目標でもあり、喜びなのです。(公式サイトより)
会社名 | CANDY HOUSE JAPAN 株式会社 |
所在地 | 東京都中央区入船1丁目9−8ピエノアーク入船5階 |
設立 | 2017年10月25日 |
資本金 | 1.5億円(2023年6月末時点) |
代表 | 古哲明 Jerming Gu |
CANDY HOUSEはアメリカ・シリコンバレーに本社を持つスマートロボットの会社。 現在はアメリカの他にも台湾に生産拠点を置き、日本にもオフィスを置いて活動。 2015年2月に米クラウドファンディングにてスマートロック 「SESAME」として発表。
まとめ
とにかく便利。
一度使ってしまうと手放せない。
手ぶら解錠機能やSiriの音声コマンドでの使用も便利。
WiFiモジュールを購入すれば遠隔操作や、Alexa、Googleとの連携も可能だ。
また、Sesame5では、新商品(SESAMEタッチ、SESAMEタッチPro)のリリースにより暗証番号、ICカード、指紋、の3つの方法でセサミを開け閉めできることが可能になった(ICカードは解錠のみ)。これにより、スマートフォンを持っていない高齢者や子供でもセサミの操作が実現した。
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