【ChatGPT】凄さと弱点、有料版と無料版の違いや登録方法｜いよいよGPT4に！

米国のベンチャー企業OpenAI社（CEO-グレッグ・ブロックマン、共同創業者サム・アルトマン）が開発したテキスト生成AiのChatGPTが世界で大きな注目を浴びています。

ChatGPTは、テキストで質問すればテキストで答えてくれるAIです。

2022年11月末に一般公開されるや、登録者はリリースからたった５日で100万人を突破！

登録者が100万人を超えるのにFacebookが約10ヶ月、インスタグラムでさえ２ヶ月半を要したのに比べると驚異的な早さです。

さらに2023年２月には１億人を超えました。

無料サービス以外に月$20.0という有料のサブスクサービスも開始されました。

そんな大注目のChatGPTを解説します。

ChatGPTで何ができるのか。

ChatGPTを使って以下のようなことができます。

キーワードを打ち込んでサーチする検索エンジンに対し、ChatGPTは文章でAIに問いかけ、AIはそれに応えてくれます。

実際にChatGTPを使ってみた。いろんなパターンで

実際に使ってみました。

たとえば夏休みの自由研究は、そのテーマ選びに誰もが頭を悩ませた経験があると思います。

本人だけではなく親にとっても大変な課題です。

それをAIに聞いてみましょう。

「夏休みの自由研究のテーマを教えて」と入力してみました。

すると下のような答えが返って来ました。

これでは小学生にはちょっと難しいかなと思ったので、

「小学生向きに」と伝えました。

するとグッと簡単な内容に変更してくれました。

「ありがとう」とお礼を言うと、

嬉しい答えが返って来ました。

研究テーマをいくら考えても思いつかない人にとってはたいへん嬉しい存在となるでしょう。

次に、ロシアとウクライナの戦争について、その原因を聞いてみました。

わかりやすく簡潔にまとめて解説してくれました。

以上のように、返答はたいへん自然な言語で驚かされます。

日本語はまだやや不十分な感もありますが、英語版はほぼ完璧な言語能力を持っているようです。

ただ、自然な言葉遣いによる作文や論文が超手軽に作成できてしまうことで、教育現場は戦々恐々です。

オーストラリアのいくつかの州の学校では生徒に使用を禁止しているとの報道もありました。

アメリカも同様の動きがあるといいます。

あのイーロン・マスク氏が「　新しい世界だ。宿題よさらば」とツイートしたことでも話題になっています。

すでにネット情報のコピペ問題がありましたが、今度はテキスト生成AIの使用による作文や論文作成を教師側はチェックしなければならなくなりました。

アメリカではMBAや医師資格試験にChatGPTが合格ラインに到達したことで社会問題になっているとも報じられています。

英文のチェックをしてみた！

本記事の冒頭の元の文章は当初こうでした。

米国のベンチャー企業OpenAI社が開発したテキスト生成AiのChatGPTが世界で大きな注目を浴びています。

これをGoogle翻訳を使って訳し、ChatGPTを使ってチェックしました。

ChatGPT, a text generation AI developed by the US venture company OpenAI (CEO: Sam Altman), is attracting a great deal of attention around the world.

上の英文をChatGPTに「次の英文の間違いを指摘して」と入力しました。

すると下記のような答えが返って来ました。

解凍をGoogle翻訳で日本語に訳すと、

チェックを依頼した英文は以下のように訂正されました。

以上のように、英語の表記ミスだけではなく内容のチェックもしてくれるので助かります。

ChatGPTは2021年９月までの「知識」

ただ、次に続く、

ChatGPTは2022年11月末に一般公開されるや、登録者はリリースからたった５日で100万人を突破！

をチェックしたところ、

と返答されました。

これはChatGPTには、2021年9月までのデータまでしか搭載されていないために起きる現象で、2022年はChatGPTには「未来」なのです。（2023年２月時点）

この件に関してもChatGPTに訊いてみましょう。

作詞を依頼した

桜をテーマに作詞をするよう指示を出しました。

一見、詞（詩）の体をなしているようですが、よく読むと陳腐です。

Yahoo!知恵袋はオワコン化する？

次に、Yahoo!知恵袋にあるような質問をしてみました。

歳をとって身長が縮んだという話を聞いたことがあります。本当でしょうか。またその原因は何？

これに対する答えは以下のとおりでした。

この回答を読むと、ChatGPTの登場で、Yhoo!知恵袋のようなサービスはオワコン化する可能性は大きいと言えそうです。

ただ、ChatGPTの回答は優等生過ぎて面白みを欠くため、珍回答やユニークな回答を求める需要が多ければ、その魅力でYhoo!知恵袋の類も生き残れるかもしれません。

codeもあっという間に記述

コードも下記のようなものをあっという間に書いてくれます。

文章作成でも言えることですが、ChatGPTで作成したものをそのまま使うのではなく叩き台にしてチェック、手直しすれば、多くの手間を省くことができます。

ChatGPTの欠点

ChatGPTは素晴らしいと思います。

ですが、まだ欠点を持っています。

ある面では非常に優れていますが、答えを鵜呑みにしてはいけません。

たとえば、

「志賀直哉の『暗夜行路』の感想文を書いてください」と入力してみました。

すると返答は非常にトンチンカンなものでした。

『白夜行』についても聞いてみると、「村上春樹さんの小説です」と間違った答えを返して来ました。

その誤りを指摘すると、謝罪されました。

まあ、AIもこうやって学んで行くのでしょうね。

また、ChatGTPのようなテキスト生成AIは、画像や動画との連動がなく、これは弱点と言えます。

Wikipediaにも次のような否定的な意見が掲載されています。

ニューヨーク・タイムズは、ChatGPTを今まで公衆に公開されてきたチャットボットの中で一番良いものであると評し、英ガーディアンはChatGPTが「驚くほど詳細」でまるで「人間のような」回答を生成することができると記した。ダン・ギルモアはChatGPTを生徒の課題に使い、出力結果が優秀な生徒による回答と同レベルであることを発見した上で、「学界は大きな問題に直面している」と意見した。また、アメリカ合衆国に拠点を置く雑誌『Slate（英語版）』は、ChatGPTが、ユーザーがナチス・ドイツに関する質問を入力した際に生成する回答を賛美した。同雑誌は例として、アドルフ・ヒトラーがアウトバーンを建設したというナチス・ドイツを賛美する内容の入力に対し、ChatGPTがナチス・ドイツによる強制労働（英語版）について解説する回答を生成したことを挙げた。

Vox Mediaのケルシー・パイパー（英語版）は、ChatGPTがAIの進化ぶりを公衆に可視化したことで公衆が唖然としたことを指摘し、欠点を差し引いてもChatGPTは高い頭脳を有していると評価した。Yコンビネータのポール・グレアムは「ChatGPTに圧倒されている人たちが、新しい物全部にキャーキャー言う人だけではないのが印象的だ。確実に何か大きいことが起こっている」とツイートした。開発元であるOpenAIの設立者の一人でもあるイーロン・マスクは、「ChatGPTは恐ろしいほど良い。危険なほどのAIも遠くない」と書いた。また、彼は「OpenAIはオープンソースかつ非営利団体として設立されたが、今ではそれが変わっている」と主張し、同社によるTwitterのデータベースへのアクセスを一時遮断した。マスクは人工一般知能による人類存亡リスク（英語版）に対応するため、2015年にOpenAIを共同設立していたが、2018年にCEOの座を降りていた。

2022年12月、ニューヨーク・タイムズは、ChatGPTが検索エンジン事業にもたらす脅威を受け、自社の検索エンジンの先行きが曇ってきたことから、Googleが「コードレッド（緊急事態）」を発動し、サンダー・ピチャイCEOが社内にChatGPTの脅威に対応するよう命じたと報じた。

出典：Wikipedia

無料版と有料版の違い

ChatGPTは、基本的には無料で利用できます。

2023年２月からは月額20ドルの有料のサブスクリプションサービスもスタートしました。

では、その違いは何でしょうか。

サブスクに申し込むと以下のサービスが受けられます。

登録者が一億人を超えた現在、使えない時やレスポンスが非常に遅くなる場合がありますが。サブスクだとそんな心配がなく、快適に使えます。

ただ、サブスクのほうが（特にターボZ)数倍速いのですが、無料版のほうが詳しい内容が表示されたりと、一概にどちらが良いとも言えない部分もあります。

レスポンスの遅さが気にならないのであれば、現在のところは無料版で十分な気がします。

また、新機能が追加された際、いち早くその機能を利用できます。

Googleんさどの検索エンジンは滅ぶ？AIと共存する？

こんなにすごいツールが登場すると、検索エンジンの存在価値がなくなってしまうのでは？と思う人も多いでしょうが、そんな心配はありません。

マイクロソフト社（以下MS）はChatGPTの開発元であるOpenAI社に１兆円規模の投資をし。MSの検索エンジンであるBingにChatGPTを搭載します。

Google社も負けてはいません。

会話型AI「Bard」を開発し、近日公開予定です。

Bardは、下記の３点の特徴を持つとされます。

また差別化方針として次の３項目を掲げています。

テキストに縛られず画像や動画からも検索できるマルチサーチをうたい、信頼性や権威性を重視しています。

ChatGPTの弱点は、先の章でも触れましたが、その答えが正しいか否かという問題です。

根拠や権威性が脆弱なのです。

そこで検索エンジンと対話型AIが合体することによって両者の弱点が補い合えるというわけです。

ChatGPTの生みの親であるサム・アルトマンも、雑誌『Forbes』のインタビューにおいて、次のように語っています。

グーグルの検索エンジンを置き換える存在になるか？

──ChatGPTは、Google（グーグル）の検索エンジンを置き換える存在になるかもしれないと言われています。それは、あなたにとってモチベーションや興奮をもたらすものですか？

私自身は、ChatGPTが検索を置き換えるとは思っていません。しかし、いつの日かAIシステムがその役割を果たす可能性はあると思います。でも、それよりも、古い考え方にとらわれていると、チャンスを逃してしまうと考えています。私は、検索をはるかに超えたところにあるものに、より興味があります。検索エンジンがまだ存在しなかった時代に、人々がどのようにして知識を得ていたかを私は覚えていません。あなたもそうだと思いますが……。

出典：『Forbes』ChatGPTの生みの親、サム・アルトマンが語る「AIと検索と資本主義の未来」

2023年３月GPT4へのアップグレードで何が？

2023年３月、GPTは3.5から4にアップデートされました。

より正確な対話が可能になり、語数上限は25,000語までとなり、新たに画像読解の機能が加わりました。

GPTの有料版加入者とソフトウエア開発者に対して提供を始めました。

開発元のOpenAIによれば、司法試験の模擬試験を受けさせた場合、チャットGPTの基盤モデル「GPT3・5」が受験者の下位10%の水準だったのに対し、GPT4は上位10%となったといいます。

また、GPT4は質問や答えで扱える単語が約25,000語で、GPT3.5より約8倍に増え、事実に基づく回答の確率が40%高まったそうです。

GPT4は、文字だけでなく画像での質問入力もできるようになりました。

風船と地上の物体がひもでつながった画像を入力して、「風船のひもを切ったらどうなるか」と質問すると、「風船は飛んでいく」と答える例が示されています。

また、卵や小麦粉の写真と共に「この材料で何が作れるか」と質問すると、「多くの選択肢があります」としたうえで、「パンケーキ、ワッフル、クレープ……」などと答える例も示されました。

GPT4の機能は月20ドル（約2700円）の定額サービス「チャットGPTプラス」で使えますが、画像の入力機能は限定公開です。

ChatGPTの登録方法（無料＆有料）

ChatGPTの無料登録

ChatGPTの無料登録は次のような手順で行います。

まずは無料登録から説明します。

有料サブスク（Upgrade plan）の登録方法

ここからは有料のサブスクにアップグレードしたい場合です。

まとめ

今、大注目のChatGTPについて以下の内容をお届けしました。

• ChatGPTで何ができるのか。
• ChatGPTの欠点
• Googleんさどの検索エンジンは滅ぶ？AIと共存する？
• ChatGPTの登録方法（無料＆有料）
• ChatGPTの無料登録
• 有料サブスクの登録方法

ChatGTPを使ってみて、いよいよすごい時代が到来したものだと実感しました。

ChatGTPには、まだまだ欠点もあり、進化の途上といえます。

しかし、それらの欠点は随時克服され急速によりよいツールに進化していくことでしょう。

検索エンジンにとっては対話型AIは脅威とも言えますが、一方で検索エンジンは対話型AI を吸収し、弱点を補ったより進歩的な検索エンジンに進化して行くと思われます。