映画「ボブという名の猫」あらすじ、キャスト、感想…

映画「ボブという名の猫　幸せのハイタッチ」は猫好きでなくても感動し、猫好きならなお幸せな気分になること請け合いの映画です。

2016年に英国のベストセラーノンフィクションに基づいて製作された映画で、好評だったことから続編「ボブという名の猫2 幸せのギフト」も2022年に公開され、１と２ともにNetflixやU-NEXT、Amazonプライム、dTVなどから配信されています。

この映画「ボブという名の猫」のあらすじ、キャスト、評価、感想などをお届けします。

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「ボブという名の猫」あらすじ

ロンドンでプロのミュージシャンを目指すジェームズは、十代の頃から薬物に手を出し、父親に見捨てられているとの思いを抱え、ホームレスという底の生活を送っていた。

家庭環境の問題から麻薬に手を出してしまい、ジャンキーになった彼は路上生活者に転落してしまう。

ソーシャルワーカーのヴァルからあてがわれた住まいの窓から、ある日、足にケガを負った見知らぬ猫が入り込んでくる。

隣人のベティによって「ボブ」と名付けたその猫を手当し、あれこれ世話をするうちにボブはジェームズに懐く。

以来、ボブは片時もジェームズから離れなくなり、仕方なく路上でジェームズが歌うときも一緒に。

ボブの愛らしい姿は人々の目を惹き、ライブには人が集まるようになり、稼げるように。

そんな折、バズと再会したジェームズは、バズからお金をねだられ、必ず食事代に使うように念を押し、お金を渡す。

が、バズは案の定それを薬物に使ってしまい、路上で死に果ててしまう。

その姿を目の当たりにしたジェームズは、薬物からの更生に本気で取り組むことを決意する。

しかし、大晦日、父親の家で行われるパーティに押しかけ、迷惑をかけてしまったり、路上ライブは飼い主に連れられた犬が原因で観客が乱闘となり禁止されたり、ベティとは彼女についていた嘘を知られてしまい、絶交されてしまうなど不幸が重なる。

路上ミュージシャンとしての収入を断たれたジェームズは雑誌「ビッグイシュー」の販売員となる。

肩に乗るボブの魅力で売上は好調となるが、同僚の販売員の減ったことで彼と揉め、1か月の販売禁止を言い渡されてしまう。

そんな折、またもや犬が原因でボブがジェームズの肩から逃げ出してしまい、精神的に追い詰められたジェームズは薬物に手を出しそうになる。

だが、捨てる神あれば拾う神ありで、ネットを通じて世間の注目を集めるようになったふたり（？）に編集者が注目、出版化の話が浮上する。

やがて上梓されたジェームズとボブの本はベストセラーとなり…。

「ボブという名の猫」解説

ホームレス同然でジャンキーのストリートミュージシャンが、たまたま一匹の野良猫と出会ったことによって再生していく姿を描く。

世界的ベストセラーとなったノンフィクション「A Street Cat Named Bob（ボブという名のストリート・キャット）」が原作、つまり、実話に基づいた物語だ。

ジェームズ役に「アタック・ザ・ブロック」「タイタンの戦い」のルーク・トレッダウェイ。猫のボブ役には実際のボブが出演。

監督は、「007 トゥモロー・ネバー・ダイ」のロジャー・スポティスウッド。

猫のボブ役には本物のボブが出演。彼にはギャラとして好物のキャットミルクとチーズが贈られた。

2022年には「ボブという名の猫2 幸せのギフト」も公開された。

「ボブという名の猫」キャスト

ジェームズ・ボーエン… ルーク・トレッダウェイ／11歳のとき、両親の不仲と離婚により精神的に不安定となり、それが原因で薬物に手を出す。薬物依存に陥ったジェームスは、野良猫のボブと出会ったことで更生の道を歩み始める。

ベティ… ルタ・ゲドミンタス／ジェームズの隣人。「ボブ」に名前をつけ、ジェームズに良い影響を与える。動物好きだが、動物アレルギーを持つ。兄を不幸な出来事で亡くしてたことがトラウマになっている。ヴィーガン。

ヴァル… ジョアンヌ・フロガット／ジェームズの薬物更生を担当するソーシャルワーカー。たびたび約束を破るジェームズに対して厳しくふるまうが、最後まで見捨てず見守る。

ジャック・ボーエン…アンソニー・ヘッド／ジェームズの父親。ヒラリーと再婚しふたりの幼い娘がいる。

メアリー… キャロライン・グッドール／ジェームズとボブの路上演奏を見かけ、その後2人の物語を出版を持ちかける編集者。

ヒラリー… ベス・ゴダード／ジャックの再婚相手。ジャンキーのジェームズに不快感を抱き、娘たちにも悪いイメージを吹き込んでいる。

バズ…ダレン・エヴァンス／薬物中毒者で、後にそれが原因で死亡し、ジェームズにショックを与える。

ボブ…ボブ／元野良猫。原作では『ツイン・ピークス』のキラー・ボブから名付けられるが、映画ではベティの閃きから命名。ジェームズの家に入り込み、居つくようになる。移動するときはジェームズの肩の上がお気に入り。

「ボブという名の猫」筆者の感想

映画の茶トラ猫ボブは、本物のボブが演じており、とにかく彼が可愛いくて、猫好きにはたまらない。

猫好きでなくても、彼の演技（？）には魅了されるだろう。

一見、よくある子供だましの動物感動モノと思ってしまいがちだが、この物語は事実に基づいたものなので説得力がある。

ただ、事実モノによく見られる傾向だが、事実に縛られているがために逆に盛り上がりに欠けるとか、嘘っぽく見えてしまうとかの欠点もなくはない。

その点が批評サイトでの評価が今ひとつといった原因かもしれない。

それはさておき、実猫ボブの演技やルーク・トレッダウェイが演じるジェームスのジャンキー振りは見事。

「ボブという名の猫」の評価

IMDbレイティングは7.3/10.0。

RottenTomatoではTomatoMeter、オーディエンススコアともに77%。

Filmarksの評価は3.8/5.0。

「ボブという名の猫」制作データ

製作年…2016年
製作国…イギリス
上映時間…103分
年齢制限…G（年齢制限なし）
原題…A Street Cat Named Bob
配給…コムストック・グループ

「ボブという名の猫」制作スタッフ

監督…ロジャー・スポティスウッド
脚本…ティム・ジョン、マリア・ネイション
原作…ジェームズ・ボーエン『A Street Cat Named Bob』
製作…アダム・ローストン
製作総指揮…ダミアン・ジョーンズ、ティム・スミス、ポール・ブレット、アンダース・エアデン、ジェームズ・スウォーブリック、ブライアン・オシェイ
音楽…デヴィッド・ハーシュフェルダー、チャーリー・フィンク
撮影…ピーター・ウンストーフ
編集…ポール・トシル
製作会社…Stage 6 Films、Shooting Script Films、Prescience、Iris Productions The Exchange
配給…Sony Pictures Releasing、コムストック・グループ
公開…2016年11月4日（英国）017年8月26日（日本）
上映時間…103分
製作国…イギリス
言語…英語
製作費…$8,000,000
興行収入…$17,368,520

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